出版社内容情報
公害に苦しむ人々の人権回復のたたかい/ゴミ処分場から見えてくる環境と人々のくらしを紹介。 小学生高学年から
内容説明
このシリーズでは、人権をおびやかされたり、侵害された人たちが、その回復のためにたちあがり、「人が人らしく生きる」ために努力した、具体的ケースからかたられています。3巻は、公害・環境と人権について。小学校高学年~中学・高校生向き。
目次
公害と人権―水俣病の被害から、人間の尊厳をとりもどすために(「奇病」がおこった;患者・家族の生きぬくための毎日;裁判へ立ちあがる;チッソの責任 ほか)
環境と人権―日の出町のごみ処分場から、見えてくるもの(一般廃棄物処分場と環境破壊、健康被害は関係が?;地下からの汚染―土壌・地下水汚染のうたがい;空からの汚染―大気をへての汚染;どう考えたらよいか、ごみ・環境とどうつきあう? ほか)
著者等紹介
馬奈木昭雄[マナギアキオ]
1969年、福岡市にて弁護士登録。同年6月に提訴された水俣病第一次訴訟に専従するため、1970年12月、水俣に移住し、1974年まで水俣で法律事務所を開いていた。1975年、久留米市で久留米第一法律事務所を開設。水俣病訴訟のほか、九州予防接種訴訟弁護団長、筑豊じん肺訴訟弁護団長など、国の責任追及を中心に被害者救済問題に取り組んでいる。現在、ごみ問題に取り組んでいる。産廃問題では、上陽町産廃棄仮処分事件を、2000年3月31日、鹿屋市産廃問題につき「工事禁止仮処分命令」で勝訴する
樋渡俊一[ヒワタシシュンイチ]
1980年、東京大学法学部卒業、79年に司法試験に合格。82年に司法修習修了、同年に弁護士登録。東京弁護士会公害環境特別委員会委員長(96~97)、現在、日弁連公害対策・環境保全委員会・産廃物部会長などをつとめる。共著に『世界 人権の旅』『現代の人権』(日本評論社)、『環境法入門』(法律文化社)、『家庭一般21』(実教出版)などがある
大和田美鈴[オオワダミスズ]
1951年、東京都に生まれる。和光大学芸術学科卒業。イラストレーター。主な作品に『子ねこのラブはみんなの天使』(金の星社)、『きのこ山はおばけやしき』(PHP研究所)、『おかあさんの手』『ぼくのわがまま電池』(岩崎書店)などがある
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