内容説明
いつも一緒の仲良し姉妹・ゆきしろとばらあかは、家を訪ねてきた大きな黒いくまと、代の仲良しになりました。ある日ふたりは森の中で、ひげを木にひっかけてしまったこびとに出会いました。せっかく助けてあげたのに、こびとは、「おれさまのだいじなひげを、よくも切りおったな、おぼえておけ」と怒って行ってしまいました。懐かしくて新しい、グリム童話絵本の決定版。
著者等紹介
那須田淳[ナスダジュン]
1959年浜松市生まれ。早稲田大学卒。1995年からドイツのベルリン市に在住。青山学院女子短期大学非常勤講師。『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店)で産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞受賞
北見葉胡[キタミヨウコ]
鎌倉市生まれ。2004年にヨゼフ・ヴィルコン記念大分国際絵本原画展優秀賞受賞、2005年にボローニャ国際絵本原画展入選、2009年『ルウとリンデン旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
28
北見葉胡ワールドとでも言うのでしょうか、グリム童話でありながら、別の世界のお話のような作品です。 内容も不思議がいっぱい。 小人とクマの、重要な登場者の役回りが、ばく然と感じられて、この物語を曖昧にしているようです。 小人は悪い人なのですよね。 魔法にかけられたクマさんは、意図あってゆきしろとばらあかに近づいたのですよね。 イマイチよくわからないグリム童話ですが、那須田さん北見さんは国籍不明に作り上げてしまいました。2021/07/08
小夜風
23
【図書館】このお話は初めて読みました。北見葉胡さんの絵がとっても素敵です。王子さまをどうやって分けるのかと思ったら、そうか弟か~。子どもの頃に森の中でふたりを見守っていたのは王子だよね?その辺の理由も分からず…。お話はいろいろ腑に落ちないところもありますが、こんなお話もあったんだ~くらいの感じで(笑)。2015/04/15
みさどん
16
グリムってどうしてこんなにヘンテコな話なの?と思う方のストーリー。これは知らない話だった。きれいで優しく互いに思いやれる姉妹。それがどう変わるのかなと思いながら読み進めると、普通のエンディングでした。途中に出てくるけったいな小人が面白い。最後は王子様を奪い合うかと思いきや、ちゃんと弟が出現するのだから笑ってしまった。2017/01/31
十六夜(いざよい)
15
グリム童話だそうだが初めて読む作品。流れ的には”美女と野獣”のような感じだろうか。小人って可愛らしくて味方のようなイメージだけど、そうか意地悪な小人もいるのか…。最後が少し唐突だったが、雰囲気のある素敵な絵本でした。2015/12/29
timeturner
5
これ、訳は那須田淳さん、絵は北見葉胡さんだったんだ。2014/07/01