出版社内容情報
クリスティーの得意とする幻想・怪奇色ゆたかな「暗い鏡のなかに」「人形」「赤信号」の3編を収める。 小学生高学年から
内容説明
友人のニールの古い屋敷に招かれた〈わたし〉は、部屋の鏡に映った殺人現場を目撃してしまいます。それは、友人の妹シルヴィアが婚約者に絞め殺されかけている光景でした。結婚をひかえたシルヴィアを好きになってしまった〈わたし〉は、屋敷を去る前日、思いきって、不思議な事実を彼女に告げます…未来の出来事を予見してしまった〈わたし〉がたどる、その後の運命は、想像もしていなかったほど苛酷なものでした―。表題作のほかに、人形が勝手に動きまわる「人形」と、予知能力をもった男の話「赤信号」の2篇の幻想・怪奇小説を収録。