出版社内容情報
妹の墓参りの帰りにとってきたヤゴが羽化した日、たけるはそのオニヤンマを風の谷公園にもどしに行った。でも、途中で雷雨。励ましてくれたのはガシャガシャの羽音だった。羽化したてのオニヤンマに、生後7日で亡くなった妹の生命を重ねる少年の心をすがすがしく描いた物語。 幼児から
著者等紹介
最上一平[モガミイッペイ]
1957年、山形県朝日町に生まれる。『銀のうさぎ』で日本児童文学者協会新人賞、『ぬくい山のきつね』で日本児童文学者協会賞・新美南吉児童文学賞受賞。日本児童文学者協会会員
市居みか[イチイミカ]
1968年、兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mug
42
お墓参りの帰りに遊んだ小川から持って帰ってきたヤゴ。大事に育てたヤゴがオニヤンマになり、たけるには“生まれたばかり”で亡くなった妹と重なって見えてきた。お父さんお母さんには内緒で、たった一人でオニヤンマを小川へと返しにいく。オニヤンマへかける言葉、夕立から守る姿はお兄ちゃんそのもの。胸が温まり、でもキュッと切なくなるお話だった。2021/07/26
たーちゃん
27
ヤゴから羽化したオニヤンマをしっかりと守りながら一人で産まれた場所に返した男の子。偉いよ。息子も虫採りに行くと、空の高くを飛んでるトンボを一生懸命採ろうとしています。2021/07/17
魚京童!
10
羽がボロボロになるのに。2020/07/07
こどもふみちゃん
4
思わず、期待以上の本でした。生後7日で死んだ妹のお墓参りをしたときにみつけたヤゴ。羽化したオニヤンマ。みつけた所へ帰してやろうと、独りで迷いながら元の場所へ帰しに行く一人の少年が少し成長する夏らしいお話。この季節にピッタリ。4・5・6・7・8・9歳向け。2012/07/26
しい
2
オニヤンマかっこいいです。学級文庫で知ってお家でも読みました。2020/07/17