出版社内容情報
子どもをさらって食べるといわれているトロル。両親は,毎朝オッレに注意して出かけますが……。素直な心を描いたほのぼの絵本。 小学生低学年から
内容説明
大きな山のトロルをしっていますか?「トロルはね、まゆ毛はやぶのようにぼさぼさで、口は耳までさけていて…」「…はなはカブのように大きくて、左うでのさきにはオオカミの手がついているんだ」「それに、子どもを大きなふくろにつめてさらっていったことがあったよ」「きっと、たべてしまったのさ。ちがいないよ」―そんなトロルがでてくるスウェーデンのおはなしです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
7petit
3
おはなしはすごくいいのにな。なんだかもったいない絵本。私には表紙が楳図かずおを彷彿させ、トロルの絵の表現もちょっと不満が…語りで子どもたちに届けたいおはなしです。2013/01/18
がる
3
スウェーデンのお話。 絵はちょっと苦手な感じだけれど、お話は良かったです。 もっと早くにオッレと出会えていたら、悪いことしなくてすんだかもね。 やぎと一緒に子どもたちも、返してくれたらホントにハッピーエンドなのになー。2011/04/06
のん@絵本童話専門
1
見た目はそれほど人間と変わらないし、人に物をもらったら悪いことができなくなってしまうという、あまり怖くなくて人情を重んじるトロル像です。無邪気で素直で人と分け合う心を持つオッレには、人に恐れられるほどのトロルでもほだされてしまうというべきか。スウェーデンのおはなし、ニッコニコのご機嫌なトロル♪2021/11/22
杏子
1
市立図書館からのもらいもの。スウェーデンの昔話。だけど、挿絵はなぜか?日本人なのね。とか思ったけど、調べたら福音館書店の月刊誌「母の友」に掲載されたお話だったのね。「母の友」は以前、購読していたけど最近はめっきりご無沙汰。内容は、トロルにさらわれないよう、お父さんとお母さんは息子のオッレによくよく言い聞かせて出かけるけれど、その留守番中に・・・というお話。どこかで聞いたことのある話。こういうのは予定調和みたいなもので、子どもたちは安心して聞ける話かもしれませんね。2012/10/03
みみみ
1
挿絵は日本人。あまりに日本人らしい感性で、挿絵として不適格かも。お話自体は民話の典型で、危機をうまく回避していて面白い。義理堅いトロウルの姿勢がすばらしい。2011/05/03