出版社内容情報
田舎の蔵で見つけた写真から,ぼくは小児がんだったことを知った。一緒に入院していた友達は今…。命の尊さをしみじみと訴えます。 幼児から
内容説明
白血病だったことを知らされたぼくがかみしめるいのちの重さ。幼児から大人まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
245
細谷亮太・文、永井泰子・絵。細谷氏は聖路加国際小児科部長。おばあちゃんの家の蔵から出てきたアルバム。それは、ぼくが小さな頃に白血病で入院し、闘病生活を送っていた時のもの。「いのち」を問いかける絵本なのだが、それはよくわかるものの、お話としては幾分矛盾を感じないでも ない。絵は、荒いキャンバスに描かれたリアリズム画。2025/06/18
テルテル
43
とても元気ではつらつとしていた友人が白血病で亡くなった。だからこそこの絵本の気持ちは分かる。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』と共感。子どもを抱え夫を残して去っていた私の友人の悲しみが伝わる。現代の医学で治るはずの病気が過去での医学では救えなかったことに怒りを覚える。治療中も何度もつらい想いをした友人の姿が目に浮かぶ。側で手を合わせるご主人と子どもの姿が焼き付く。『いのち』は尊い。『ぼくのいのち』は医者だけが救うのではない。周りで支えてくれる家族や友人が『あなた』を必要としていることを忘れてはいけない。2015/06/03
ぶんこ
33
白血病だった僕。病院で一緒だった子には、サッカーに夢中な元気になった子もいますが、治らなかった子もいました。暗い気持ちになりかけているとき、ほんわかした緑色のページに、白衣を着た先生と2人の子が寝そべっていました。いいなぁ、こんな先生。しみじみとしてしまいました。2020/11/02
リノン
15
娘が読みたいと借りてきた本です。病気が治った今、周りの仲間に感謝し、命の重さを痛感するというラストに心が温まります。白血病という病気を取り上げる物語はよくありますが、闘病記ではなく、治った後の気持ちを描いたものを初めて読みました。2014/06/11
さくらもち
10
幼いときに白血病だったぼく。大きくなって、そのことを知って、はじめて感じるいのちの輝きと、重さ。2013/09/29