感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう
4
「はじめに」にあるように、精神科医である著者が”一生涯”を対象として深く考察するエリクソン,E.の発達段階を詳解するだけでなく、その他の発達理論、症例、現代社会問題を解説している。エリクソンの発達段階は8段階だが、著者は現代社会の特徴を考慮して10段階に細分化している。 上野千鶴子先生らの「脱アイデンティティ」(勁草書房)にあるように、強迫的なアイデンティティ志向(著者のいう『深い理解と愛情』?)からなのか、やや強硬な主張もみられる。例えばp48「子どもの本質を知ろうともしない・・未熟な親の誤ったしつけ」2024/03/13