目次
第1章 アメリカに新しい変化の波が現れた(「新しいアメリカ人」のスペック;時代を変革するヒップスターたち ほか)
第2章 食を通して生き方を変える(グルメになったアメリカ人;ブルックリンに花開いた食のアルティザン文化 ほか)
第3章 足元を見つめ直してモノと付き合う(「ブラック・フライデー」で加熱する極端な消費主義;売りながら「買うな」とうたった異例のキャンペーン ほか)
第4章 自分の場所を作る文化発信のチャンネル(レコードの流行に見る音楽文化の再生の兆し;若い作家がデジタルで直接映像を届ける配信革命 ほか)
著者等紹介
佐久間裕美子[サクマユミコ]
ライター。1973年生まれ。1996年に慶應義塾大学を卒業後、イェール大学大学院修士課程に進学。1998年、大学院修了と同時にニューヨークへ。新聞社のニューヨーク支局、出版社、通信社勤務を経て2003年に独立。2012年に『PERISCOPE』を友人たちのグループと立ち上げる。これまで、アル・ゴア元副大統領からウディ・アレン、ショーン・ペンまで、多数の有名人や知識人にインタビューした。『ブルータス』『&プレミアム』『ヴォーグ』『GQ』など多数の雑誌に寄稿する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tαkαo Sαito
68
198冊目!200冊のマイルストーンまであと2冊。物事には必ずカウンターがあるということでしょうか。何かが流行ればその反対を好む人が必ずいます。最近では例えばスタバで豆を買うより手間とお金がかかってもチェーン店ではないカフェでその豆を買うことで味以外にもどのような良い面があるのか「自分なりのストーリー」を人々が本格的に意識するようになってきたなかなと、自分も含めて。先日清澄白河のブルーボトルコーヒーに行ってきましたが是非一度足を運んでみてください。この本の言いたいことが分かる気がしました。2015/09/19
おさむ
27
サブプライム危機をきっかけに、米国で広がる、コミュニティ重視の地産地消的なムーブメントの紹介本。サードウェーブコーヒー位しか知りませんでした。まだ大企業中心の消費至上社会、米国で今後どれだけ存在感が高まるのか楽しみ。同様の動きは日本にあるわけで、日本にいるならば、そちらを志向するべきでしょうね。2015/10/05
イチイ
20
リーマンショック以降、オバマ政権化の2014年のアメリカで起きていた、アメリカやローカル、または大量消費から手作りの温かみのあるものへの回帰の動きについての報告書。その後のトランプ政権の誕生を踏まえると、こうしたヒップなひとたちの動きは、より大きなローカルへの回帰のひとつの側面に過ぎなかったのだろうと感じる。差別や分断を煽る言説からすると、表層的には本書で描かれる現象とは一見まったく異なるものに見えるが。本書で描かれた内容だけでは難しいが、より大きな対立構造を意識して読むと面白いかもしれない。2020/06/17
だーぼう
20
健康志向や地域再生にミニマリズム。「点」がアメリカでも生まれていた。読み終わったら「線」になった。ブログに感想を書きました。2020/02/03
冬佳彰
13
2014年の本。アメリカの「生活や大量消費を見直そう」という潮流に関してのレポート。主には、不要なモノは買わない、地元のモノやサービスを購入する、ローカルに情報発信する、小さな文化圏を育てる、ちょっと高くても質の良いモノを買うといった傾向か。今にして思えば、アメリカ発というよりも、時間差はあっても世界同時多発的な潮流のような感じも受けるな。しかし、この傾向の先に、現トランプ政権という未来があったのは、記憶する必要があるだろう。もしかしたら、ある傾向の両面なのかもしれないと考えたりするのだが、違うか?2019/08/15