内容説明
20年前、町中が甲子園の夢に燃えていた。夢が壊れたとき、捨てたはずの故郷だった。しかし、今。母を亡くした父一人の家に帰ってきた失業中の男と、小学5年の娘。ボストン留学中の妻はメール家族。新しい家族の暮らしがはじまる。懐かしいナインの面々。会いたかった人々。母校野球部のコーチとして、とまどう日々。そして、見つけたのは。
著者等紹介
重松清[シゲマツキヨシ]
1963年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。’91年、『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年、『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞受賞。2001年、『ビタミンF』で、第124回直木賞受賞
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感想・レビュー
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あすか
26
小学5年の娘と一緒に一度は捨てた故郷に戻った。学者の妻はボストン留学中。老いた父との暮らしが始まる。昔は高校球児で甲子園を夢見て、衝撃的な夢の終わり方をしてから遠ざかった田舎。初めはそんな田舎暮らしを受け入れられなかったが、母校野球部のコーチとして、とまどいながらも過去の自分と向き合うことに。 最近小説にはまった母におススメする本を探してた時に出会った一冊。野球メインの話ではなかったけど、重松さんらしい人間味あふれるストーリーでジーンときました。2019/07/28
ち~
26
仕事を辞め、娘を連れて、父が1人で暮らす故郷に帰ったヨージ。妻は一年間、ボストンに留学している。20年前、甲子園まであと一歩のところで夢を絶たれ、苦い思い出が詰まった故郷を捨てたヨージは元チームメートやマネージャーと再会し、1年後の身の振り方に悩む。過去の後悔や東京と故郷の板挟みの現在と娘のこと。ヨージだけでなく、皆がつらい思いをしたからこそ、人は優しくなれる。それを感じさせてくれた一冊。ヨージを支えた娘やお父さん、ザワ爺が素晴らしかった。2016/08/07
そうたそ
16
★★★☆☆ 良くも悪くも重松節というか。安定の面白さだが、これといって特徴的なものも見当たらず。タイトルから野球の話を想像したがそこまででもなく。故郷と昔の記憶にいまだにしがみついてしまっているような男。分からなくもないが、こんな人にOBとして野球部の指導に来られたら、部員もたまったもんじゃなかろうと思ってしまう。他の重松作品ほどグッとくるものもなく、何となくいい話だったという程度でストーリーもすぐ忘れてしまいそう。2020/06/14
ぶんこ
7
「自分を応援してくれている誰かがいてくれるというのは、ほんとうに幸せなことなのだと・・・」周高を応援しつづけてくれたザワ爺の告別式での弔辞を読んで、ジーンときました。 会社を辞めて、小学生の娘と故郷に戻ったお父さんの事が、はがゆくてイライラもしましたが、こういう時間があってもいいのではと思えました。 美奈子ちゃんのけなげさが、いじらしかったです。2014/02/08
そのぼん
5
高校生の頃に野球をしていた主人公。30代も終わりに近づいて、青春時代を振り返っていくようなストーリー展開でした。 昔を振り返る、切ないような、甘酸っぱいようなお話しでした。2012/03/24




