文春学藝ライブラリー 歴史 29<br> 殴り合う貴族たち

個数:
  • ポイントキャンペーン

文春学藝ライブラリー 歴史 29
殴り合う貴族たち

  • 繁田 信一【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 文藝春秋(2018/08発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 28pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 02時30分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130755
  • NDC分類 210.37
  • Cコード C0195

出版社内容情報

宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける……藤原道長ら有名貴族の凶悪事件を暴き、平安の貴公子像の再考を迫る意欲作。優雅で上品な王朝貴族……それって本当?



宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける。拉致、監禁、襲撃もお手の物。加害者は?優美で教養高い貴公子?だった! 『源氏物語』には決して描かれなかった、御堂関白藤原道長ら有名貴族の不埒な悪行を、「賢人右府」こと藤原実資の日記『小右記』などから丹念に抽出した意欲作。



【貴公子たちの悪行の数々が半端ない!】

・宮中で蔵人と乱闘(中関白藤原道隆の孫)

・従者を殴り殺す(粟田関白藤原道兼の子息)

・しばしば強姦に助太刀する(御堂関白藤原道長の子息)

・法皇の従者を殺し、生首を持ち去る(内大臣藤原伊周) ほか



「平安貴族とは、こんなにも破廉恥な、野蛮きわまりない者たちだったのか。これまで思い描いてきた、直衣姿や狩衣姿も美々しく、歌を詠み、恋にうつつをぬかしていた貴公子淑女は、いったいどこへいってしまったの? これでもかと暴かれる衝撃的な出来事のオンパレードに、読者は目を丸くするにちがいない」――解説・諸田玲子氏

繁田 信一[シゲタ シンイチ]
著・文・その他

内容説明

宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける。拉致、監禁、襲撃もお手の物。加害者は“優美で教養高い貴公子”だった!御堂関白藤原道長ら有名貴族の不埒な悪行を、『小右記』などから丹念に抽出した意欲作。『源氏物語』には決して書かれなかった、王朝時代の貴公子像の再考を迫る。

目次

素行の悪い光源氏たち
中関白藤原道隆の孫、宮中で蔵人と取っ組み合う
粟田関白藤原道兼の子息、従者を殴り殺す
御堂関白藤原道長の子息、しばしば強姦に手を貸す
右大将藤原道綱、賀茂祭の見物に出て石を投げられる
内大臣藤原伊周、花山法皇の従者を殺して生首を持ち去る
宇治関白藤原頼通、桜の木をめぐって逆恨みで虐待する
法興院摂政藤原兼家の嫡流、平安京を破壊する
花山法皇、門前の通過を許さず
花山法皇の皇女、路上に屍骸を晒す
小一条院敦明親王、受領たちを袋叩きにする
式部卿宮敦明親王、拉致した受領に暴行を加える
三条天皇、宮中にて女房に殴られる
内裏女房、上東門院藤原彰子の従者と殴り合う
後冷泉天皇の乳母、前夫の後妻の家宅を襲撃する
在原業平、宇多天皇を宮中で投げ飛ばす
光源氏はどこへ?

著者等紹介

繁田信一[シゲタシンイチ]
1968(昭和43)年東京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、東海大学文学部非常勤講師。専攻は歴史民俗資料学。王朝時代の天皇、貴族、庶民の姿を活写する著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コニコ@共楽

32
タイトルにどっきりです。王朝貴族は、貴公子然として暴力など無縁だと思っていたのに、いくつもの事例が出ていて権力と欲望の人間の姿が見えてきました。男性だけでなく、少なからず女性も「後妻打」などの暴力事件があったそうです。光源氏を暴力とは無関係に書いたのも、現実では見まれなかった紫式部の理想だったのかもしれません。2023/08/12

黒猫

26
平安時代の貴族たちの日常概念を覆す一冊。雅び、きらびやか、優雅、裏工作に余念がなく自分達は手を下さないで政争に明け暮れるというイメージの貴族たちだったが、藤原道長を始めとして、自らまさに鉄拳でやりあう。「貴族、やるじゃないか!」というのが正直な感想。藤原実資が書いた「小右記」に書いてあるおそらく事実だから面白い。中でも5章の藤原道長vs藤原伊周の争いが興味深い。右大臣藤原道長のやり方が余程ムカついたのか、内大臣という地位にありながら藤原伊周の暴れっぷりや凄まじい。(笑)是非ドラマでやって欲しい。2018/10/31

てら

11
刺激的なタイトルの通り、平安貴族(と彼らの周辺の人々)が振るった暴力の事例がこれでもかと挙げられており、それらの暴力の背景になる事情も次第に浮かび上がってくる。しかし、ページ数の割にはややまわりくどくてなかなか核心に至らない印象。おそらく『喧嘩両成敗の誕生』を読むと話の輪郭がくっきりすると思います。中世日本の人々の「価値観」と現代のそれとの違いを知らないと単なる「ヤバい人たちの話」で終わってしまう危険が。2023/01/29

すくすく

10
知らなかったなぁ…光る君の貴族たちの暴力ドロドロ成分はこの辺からきているのかな?と感じられる本。藤原実資が貴族のやらかした事件をこまめに書き記した小右記という書物を中心に平安時代の貴族のダークサイドをひたすらに明らかにしている。面白かった2024/03/10

8
今年(2024年)の大河ドラマの舞台なので一読。優雅さもへったくれもありません。現代よりも格差が酷いというのによくもまあ庶民の大規模反乱が起きなかったものだなと変に感心してしまいます。それくらい無茶苦茶な倫理感でございます。源氏物語はあくまで夢であり理想であり、ということで。2024/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12953134
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。