出版社内容情報
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」。表題作は書き下ろし。
村上春樹9年ぶりの短編集
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」。表題作は書き下ろし。
内容説明
絡み合い、響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説世界。
1 ~ 7件/全7件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
1189
6つの短篇を収録。ただし、最後のは「あとがき」のようなものなので、5つの物語+1といったところ。いずれも、シングルモルト・ウイスキーとビターチョコレートの味わいだ。恋の物語は、通常はその成就までを描くが、ここではその喪失を描く。鷗外の『舞姫』に似た手法だ。失われた時間は、それ自体でロマネスクだという意味において。タイトルは「女のいない男たち」だが、内容的にはむしろ、男にとっては、とうとう最後まで理解の及ばない、女のある部分を描いた小説だと思う。つまり、これは喪失とすれ違いの末に取り残された男の物語なのだ。2014/04/20
遥かなる想い
924
村上春樹の9年ぶりの短編集。 前書きによると、村上春樹は 短編集を一気に書き上げて しまうらしいが、この「女のいない…」 で描きたかった世界は何なのだろうか? タイトルとは裏腹に「いなくなった」女 たちとの物語をリリカルに 描いていく… 「喪失の哀しみ」とでも言うのだろうか、 どうしてうまくいかなかったのか… …男女の普遍的なテーマを連作短編集で ひそやかに綴っている、そんな短編集 だった。2014/08/05
抹茶モナカ
891
収録作は完成度も高く、満足。書き下ろしの表題作が、『5月の海岸線』と、感触が似ているように感じた。この作品だけ、『カンガルー日和』収録作のような空気で、芸術していて、良かった。『木野』は、文藝春秋でも読んでいたけど、練られていて、一番最近の筆力を感じさせるけど。2014/04/26
紅はこべ
503
「イエスタデイ」は『ノルウェイの森』の変形かと思った。誰も死なないところは違うけど。表題作はちょっと難解だった。女のいる男なんて、この世にいないのかも。逆に言えば、女も全て、男のいない女たちなのかな。2015/12/12
美紀ちゃん
405
再読。村上春樹は何度も読みたくなる。アカデミー賞が気になる。世界が再び「村上春樹」に注目しているので、再読してみた。書いてある曲を聴きながらゆっくり読んだ。妻が浮気をしても、思い切り感情に表すことをしない主人公が村上作品にはたくさん出てくる。「木野」もそうだと思う。嫉妬してぐるぐるすればいいし、叫んだり深いため息をついたり、人間なんだから。でも、そうしない。平常を装う。その歪みが、村上春樹にはたくさん散りばめられている。と改めて思った。村上春樹さんの本は、読みやすい。す〜っと入り込める。大好き。2022/03/13