紙つなげ!彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場

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紙つなげ!彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場

  • 佐々 涼子【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 早川書房(2014/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152094605
  • NDC分類 585.021
  • Cコード C0095

出版社内容情報

東日本大震災で被災した日本製紙・石巻工場。機能は全停止し、従業員でさえ復旧は無理だと考えた。しかし社長は半年での復旧を宣言。その日から彼らの戦いは始まった。紙の本を愛する全ての人へ



内容説明

「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」―2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。その日から、従業員たちの闘いが始まった。食料を入手するのも容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の間の意見の対立さえ生まれた。だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。

目次

第1章 石巻工場壊滅
第2章 生き延びた者たち
第3章 リーダーの決断
第4章 8号を回せ
第5章 たすきをつなぐ
第6章 野球部の運命
第7章 居酒屋店主の証言
第8章 紙つなげ!
第9章 おお、石巻

著者等紹介

佐々涼子[ササリョウコ]
1968年生まれ。早稲田大学法学部卒業。日本語教師を経て、ノンフィクションライターに。2012年『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』で第10回集英社・開高健ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

696
表紙が良い。深い海をイメージする青の上に、腕組みした男性と腰に手を当てた女性従業員の眼差しが強く熱い。誰もが「復興まで何年かかるか分からない」とあきらめかけた日本製紙・石巻工場の「奇跡の半年再稼働」をリアルに追った1冊。実はこの工場、日本の出版界を支える洋紙の1/4を生産。歴史的に見ても、前身である東北振興パルプ(株)は、昭和の三陸大津波(昭和8年)で疲弊した東北救済を目的として設立された、という因縁を丁寧に取材した筆者の姿勢が共感できる。2025/04/01

starbro

607
斜陽産業の雄、日本製紙と殿様商売の巨大企業の東京電力との差を改めて感じました。トップのリーダーシップ、ミドルの素晴らしいマネジメント、担当者の粘り強い頑張り、三位一体となって短期間で脅威的な工場の再生を成し遂げたんだと思います。日本の企業もまだ捨てたもんじゃないですネ!2014/12/12

ミカママ

601
読み終わったのがこの日だったことの奇遇に、我ながら驚いている。「本はやっぱり紙じゃなきゃ」なんて言いながら、その紙の製造にここまでのご苦労と努力の積み重ねがあったとは。大震災で工場の一階部分がほぼ土泥で埋まってしまった、日本製紙石巻工場の、被災のリアルと復活までの道のり。紙本にしかないその魅力も文字で読むことができ、そうなの、そうなのよ、と。早川書房の上のひとの願いのバトンが佐々さんに託されたそうだが、亡くなる前にこれを遺せて佐々さんも本望だったのでは。これからは確実に、今まで以上に紙の手触りを楽しめる。2025/03/11

文庫フリーク@灯れ松明の火

479
【感謝を込めて・あなた-日本製紙石巻工場復興に関わった方々へ】雨にも負けず風にも負けず 水に浸かっても破れず 毎日めくっても耐えうる丈夫な体を持ち 退色抑え コロコロコミックをめくる 小さな柔らかな手を傷つけぬ 優しさ宿す紙 未曾有の震災に 命有った者は命喪った者に 家族無事だった者は家族喪った者に 家残った者は家失った者に 負い目とも罪悪感ともつかぬ複雑な想い抱え 報道されぬ 人の汚い姿を目の当たりにした職人たち 誰もが無理と諦めた工場復興に トップの下した命は 会社存亡賭けた「半年復興」→ 2015/01/26

青乃108号

446
2011年3月11日。俺は鬱病→会社クビ→離婚→帰郷→観光旅館清掃アルバイト→脚立から落下し左大腿骨骨折→入院というプロセスを経て病院でリハビリ中だった。テレビで惨状を知ったのは午後だった。あの時、石巻の製紙工場は壊滅的被害を受けていた。これはその製紙工場を奇跡的に再生させた人々の想像を絶する闘いの日々を描いたルポルタージュである。この再生がなければ紙の本は激減し、出版業界は傾き本屋は相次いで倒産、図書館は閉鎖。俺も本を読む事はなかっただろう。本無しで今の俺は考えられない。彼等の奮闘に只感謝するしかない。2024/08/16

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