内容説明
暗雲立ち込める山中のサナトリウムの前に、20年前解散した伝説的ロックバンド鉄拳の元メンバーが集結した。薬物依存症で脱退し、闘病の末亡くなった天才ギタリスト・ルビー。その遺体は即日荼毘に付され、形見の紙片には暗号めいた文字が記されていた。ルビーの死に不審を抱いたメンバーたちは真実を追って病院の門扉を叩く。それが新たな崩壊への序曲だとも知らず…迫りくる嵐が呼ぶ衝撃の結末とは―。
著者等紹介
鳥飼否宇[トリカイヒウ]
1960年福岡生まれ。2000年『中空』で横溝正史・ミステリ大賞優秀賞を受賞して作家デビュー。2008年に上梓した『官能的―4つの狂気』は、第2回世界バカミス☆アワードを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつじん
21
題名からは予想しないスプラッタでハチャメチャなバカミス・・・なんでしょうねぇ。あ、でも最後まで生き残ったのは日向小町さんですからあながち間違いでもないのかな?2012/06/24
外道皇帝
3
サナトリウムを装った研究機関を舞台に、音楽を兵器として研究しているマッドサイエンティストと囚われていたメンバーを助けにきた元ロックバンドの仲間たち。。。。導入部だけは良かったのだが後はグダグダ。何を描きたいのかさっぱり分からない。2010/04/05
春々音(すずね)
2
序盤からなんか嫌な予感はしてたんだけど、とんでもな展開に読み続けるか悩んだ末読了。エログロっていうのですかね、でも怖いの苦手の私ですが、そんなに怖くなかったんですが、多分描写が薄い所為ですかね、無駄な人死が多すぎてやるせない。2012/08/27
たこやき
2
正直なところ、よくわからなかった、という感想に落ち着く。研究施設だ、というには、あまりにも杜撰な管理だし、ミステリとしてのトリックとか、そういうものが優れているかと言えば……。全編を通じての暴力描写と性描写ばかりが印象に残った。2010/04/09
saifu
1
ストーリー自体は今まで読んだ鳥飼の中で一番面白くて堪らなかったのだけれどオチの部分だけがやや不満。もっとメーター振り切るようなの想像してただけにね。2012/12/20