内容説明
舞台演出家のシッダは、ふと洩らした言葉から、母ヴィヴィを激昂させ、絶縁を言いわたされてしまった。おかげで自分を見失い、恋人との結婚にも踏み切れない。そんなシッダの元に、一冊のスクラップブックが送られてきた。それはヴィヴィと三人の親友たち「ヤァヤァ・シスターズ」の若き日の思い出をつぶさに記録したものだった。そこにはルイジアナの小さな町をいつも騒がせてきた少女たちが、とびきりのユーモアとはじける元気で光り輝いていた…。永遠の友情、母と娘の愛憎、そして家族の絆…二世代の女性たちの生き方を鮮烈にとらえ、全米で「ヤァヤァズ・ブーム」を巻き起こしているベストセラー小説、遂に登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
siopop
3
物語が始まって直ぐの怒涛の展開がひと段落ついた頃から、この物語の本当の姿が現れて来ます。最初の勢いと後から続く綿密な構成の謎解きとも言えそうな章の物語が楽しいです。 親が少年少女だった頃の事を知る機会なんて普通はないだろうけど、この小説ではその難しいシーンを。聖なる秘密の聖典という小道具を使って過去を振り返る形で描いています、文書量も多くて読むのは大変だったけど、それだけの価値のある一冊でした。2015/08/07
四男の母
1
表紙が残念だけど、けっこうよかった。はじめはおばあちゃんたちの回想録かとおもったけど、女の友情と母娘の素敵な物語だった。おもしろかった。2017/04/12
motopurin
1
小さな子供を傷つけたのに、被害者ぶるヴィヴィにはじめはいらついてなかなか入り込めなかったけれど、頑張って読み進むと「なぜそうなったのか」と言うことが明らかになってきて、ヤァヤァズの友情にうらやましくなった。赦し赦されることで、人はどれだけ癒されるのか。映画も見てみたいな。2010/06/30
kimumaki
1
映画にもなりましたね。サンドラ・ブロックが出てたっけ？母と子、更に母の育った背景まで…。そしてそれを支えるヤァヤァズ。かなり出来がいい小説だと思います。映画になるのが分かります。だって映像が目に浮かぶもの。追記：『ヤァヤァシスターズの聖なる秘密』をやっと観る。小説はかなり長いので、それを映画にするにははしょりが必要だったのは分かるが、やっぱりこれを映画にするには無理があったかも。女優さんたちがいっぱい出てるので、主人公の恋人はどうがんばっても魅力的じゃないし。コッポラの言う通り、映画にするには短編に限る。2004/09/20
