ハヤカワepi文庫<br> 素数たちの孤独

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ハヤカワepi文庫
素数たちの孤独

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  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151200748
  • NDC分類 973
  • Cコード C0197

出版社内容情報

世界的ベストセラー恋愛小説が遂に文庫化。イタリア文学最高峰のストレーガ賞受賞作!

内容説明

スキー中の事故で脚に癒せない傷を負ったアリーチェ。けた外れの数学の才能を持ちながら、孤独の殻に閉じこもるマッティア。この少女と少年の出会いは必然だった。ふたりは理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら大人になった。だが、ささいな誤解がかけがえのない恋を引き裂く―イタリアで二百万部の記録的ベストセラー!同国最高峰の文学賞ストレーガ賞に輝いた、痛切に心に響く恋愛小説。

著者等紹介

ジョルダーノ,パオロ[ジョルダーノ,パオロ] [Giordano,Paolo]
1982年、トリノ生まれ。トリノ大学大学院博士課程修了。専攻は素粒子物理学。2008年、デビュー長篇となる『素数たちの孤独』が人口六千万人のイタリアでは異例の二百万部超のセールスを記録。同国最高峰のストレーガ賞、カンピエッロ文学賞新人賞など、数々の文学賞を受賞した。版権は四十カ国以上に販売され、オランダ、スペインでもベストセラーとなった

飯田亮介[イイダリョウスケ]
1974年生、日本大学国際関係学部国際文化学科中国文化コース卒、中国雲南省雲南民族学院中文コース履修、イタリア・ペルージャ外国人大学イタリア語コース履修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

372
読んでいる途中もそうなのだが、読了後にはさらなる寂寥感に包まれることになる。イタリア文学の新鋭によるベストセラーなのだが(エンターテインメント小説ではなく、いわゆる純文学)、私たちが想像するイタリア人(それってステレオタイプが刷り込まれていたのだろうか)の感性とは随分違うように思う。静謐であくまでも孤独なのだ。素数は、夜空に孤高の光を放つ星々のように、絶対的な孤独のシンボルである。寂しすぎる小説といっていい。他者に薦めていいものかどうか迷うほどに。主人公のマッティの孤高は、全ての他者を疎外してしまう故に⇒2018/04/30

buchipanda3

109
不思議な魅力のある小説だった。幼少期に負った心の深い傷から成熟しきれずに大人になっていったアリーチェとマッティアの物語。彼らは自らを分かり過ぎるほど理解していて、それゆえに周りへ歩み寄れず孤独を選んでしまう。そんな二人が共鳴し合ったのは必然だったのかも。思春期の傷は尾を引く。その苦しむ姿は辛いものだが、話はひたすら落ち込ませるものではなく、前を向かせるものでもあったと思う。二人の心情描写が明け透けで、卑屈さよりも時折り見せる無垢な思いが強く感じられたから。二人の関係を"双子素数"と表現した感性も良かった。2020/04/12

やいっち

97
傑作。本作については、読み出して間もなく、以下のように呟いた:    ほとんど題名で選んだかも。なんたって素数だもの。素数は孤独なのかな。たとえ一瞬ぶつかり火花を発するように見えても、それは眺める誰かの錯覚に過ぎない。衝突する2つがゆえの、燃え上がる焔の須臾の煌めきを垣間見たいという願望の為せるわざに過ぎない。星座を為すオリオンの白々しさ。星々たちは捻じれの位置にある。宇宙に於いては素数という名の星は音楽を奏でることはない。2022/01/28

アキ

81
生命の危機を孕む緊張感のある場面から物語は始まる。吹雪の中、凍える指先と薄れゆく意識のアディ―チェ。置き去りにした知恵遅れの妹が飲み込まれた川辺で立ちすくむマッティア。幾年を経て二人は目には見えないしなやかな一本の糸で結ばれている双子素数のように魅かれ合い、運命は彼らを翻弄する。暗い過去と秘密の傷跡を持つ2人が醸し出す不穏な緊迫感の連続に頁を捲る指先が止まらない。これぞ小説の醍醐味。「コロナ時代の僕ら」を緊急提言したイタリアの素粒子物理学者の処女小説。イタリアの文学賞ストレーガ賞に輝くベストセラーの邦訳。2020/04/18

しいたけ

63
繊細で甘やかな子ども時代に圧倒的な喪失を経験した二人。自分がここに在ることを確かめるために、少年は自分を傷つけ、少女は食べることを拒みガリガリになっていく肉体を見る。自分という数でしか割ることが出来ない、誰とも共有できない孤独な素数。となりにいるのに、お互いの孤独を感じとれるのに、決して交わることはない。これが恋愛だというなら、私はまだそれを知らない。ありきたりでない結末の力強さ、美しさに心が震えた。2016/03/27

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