内容説明
高級住宅地で名家の女主人が何者かに殺された。警察の捜査に業を煮やした被害者の夫は、スペンサーに調査を持ち込んだ。被害者には恨まれる理由はなく、通り魔の犯行としか思えなかった。だが、被害者の家族と会ったスペンサーは夫と息子、娘のそれぞれが秘密を抱えていると感じる。幸せな家族の姿は幻影なのか?やがてスペンサーに調査を妨害する巨大な圧力がかかり…シリーズ中もっとも緻密なプロットで贈る第20作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
270
★★★☆☆ スペンサーシリーズ第20作目。 本作は殺人事件の捜査がメインとなるオーソドックスな探偵物である。 殺された女性には裏の顔があった。そして、上院議員ストラットンの下衆な行為が暴かれる。 久しぶりに同性愛の問題を絡めてきたが、これについては軽く触れる程度になっており、今後改めて取り上げられるテーマになるかもしれない。 ホークの出番は少なく、ファンには物足りないかもしれないが、スペンサーの優しさが感じられて読後感は悪くなかった。2022/10/27
KAZOO
95
ロバート・パーカーの作品のスペンサーシリーズを少しづつ読み始めたのですが、先日読んだ「初秋」と異なり今回は殺人事件の捜査を依頼されます。殺された人物を探っているうちにその人物の過去が明かされていきます。一緒に捜査に当たる刑事が特徴ある人物です。ハードボイルドとは言うものの比較的淡々とした感じがしています。文章が短くかつ会話も多く読みやすさがあります。2025/10/19
背番号10@せばてん。
29
2003年2月17日読了。スペンサーシリーズ第20弾。ロバート・B・パーカー、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。2003/02/17
bapaksejahtera
19
金持ちの妻が惨殺されるが警察の捜査は進まない。一家の主人はスペンサーに捜査を依頼する。有力者が被害者の事件ではあり通り魔的な犯行で事件の手掛りが乏しい。警察内の友人がスペンサーに口利きをした仕事だ。主人公は被害者の過去を探るべく南部へ。地道な捜査。強力な敵が出現し主人公は助っ人を頼んでドンパチで終るというパターンではなく、ハードボイルドを折り込みつつ推理を利かせる。代償的な感じに思える結末ながら決着の付け方も大方の読者は納得する事だろう。多少乱暴な組み立ては目立つが、登場人物が良い味を出し切るのが一番だ。2023/02/28
きのこ
19
久々のスペンサーシリーズ。殺人犯を見逃すのはシリーズ史上お初では?静かな余韻を漂わせた終い方が乙。スーザンとの関係が深まる描写が心地よい。面白かった。2020/04/22




