出版社内容情報
たったひとつの電話傍受記録を手掛かりに、トルコへ飛ぶ伝説の諜報員〈ピルグリム〉。そこで彼を待っていたのは? はたして悪魔の計画は阻止されるのか?
内容説明
“サラセン”の存在とそのテロ計画は、アメリカ政府の知るところとなった。暗号名“ピルグリム”を与えられた男は、すぐに追跡を開始する。敵の目標は?その手段は?手がかりはたった二回の電話傍受記録のみ。トルコへ飛んだ“ピルグリム”は、そこで謎めいた殺人事件に遭遇する…一方“サラセン”のテロ計画は決行へ向けて着々と進んでいた。はたして“ピルグリム”の追跡は実を結ぶのか?超大作白熱の第2弾!
著者等紹介
ヘイズ,テリー[ヘイズ,テリー] [Hayes,Terry]
1951年イギリス生まれ。『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙のアメリカ特派員として働く。「マッドマックス」(1979)のノヴェライズを手がけたことから脚本家に転じた。脚本家デビューは「マッドマックス2」(1981)。以後プロデューサー、脚本家として活躍。『ピルグリム』が小説デビュー作
山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
1970年北海道生、東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
193
第2巻はサラセンが進める テロ計画と、それを防ごうと するピルグリムとを交互に 描く。生物テロを図る サラセンが不気味で緊迫感 を与える。トルコに 入り、糸口を見つけようと するピルグリムだが…直接の対決は 最終巻のお楽しみとなるのだろうか。2015/01/03
GAKU
67
アメリカ大統領直々の依頼により、テロリスト”サラセン”を追うことになった”私”。暗号名”ピルグリム”を与えられ、現役に復帰。わずかな手がかりを頼りにトルコへ飛ぶ。二人はまだ一度も接触をしないが、”わたし”の捜査過程は読ませます。伏線が多いのだが、それらが逆にハラハラドキドキで、面白さに拍車をかけている。ある重要な手がかりを掴んだところで、いよいよ最終の3巻へ突入! 2018/02/15
カレイ.シュウ
58
テロ準備をすすめるサラセンとわずかな手がかりから、捜査するピルグリム。別々に思われた殺人事件とテロが結び付いていく。2020/06/04
Panzer Leader
54
サラセンの行動を描きつつ、主人公はトルコでの殺人事件を捜査で脇道に逸れていたと思っていたら、意外な人物の関与が浮かび上がってきた。主人公の過去の作戦も挿入させて飽きさせない物語となっている。いったい2人はどこで交差するのか。期待に胸を膨らまさせて3巻へ。2016/01/04
Kajitt22
50
舞台になったトルコのボドルムという町が印象的だ。数十年前私のヨーロッパ旅行の最初の訪問地はギリシャのアテネだったが、地図を見るとボドルムはエーゲ海を挟んでアテネの対岸に位置するようだ。あのエーゲ海の群青色は目に焼き付いて忘れられない。ここでのボドルムは、腐敗した警官やナチスドイツの影が登場し少し禍々しく描かれるが、ホテルの支配人がオリエンタル風味でよい感じだ。2015/06/08