内容説明
女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。その同姓同名の主人公が自分だと思い込んだ川上孝一は、思い余って著者の榛名ミサキを刺してしまう。それに端を発して起こる、デパ地下惣菜売り場での異物混入事件、ネットでの企業中傷事件、そして郊外マンションでの連続殺人―だが、その背後には謎の女マイコの存在があった…。現態人のささやかな狂気と、連鎖する因縁の果てに明かされる驚愕すべき真実とは?『殺人鬼フジコの衝動』の著者が仕掛ける、もうひとつの罠。
著者等紹介
真梨幸子[マリユキコ]
1964年宮崎県生まれ。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
132
タイトル、そのまんまな作品です。'ふたり'だけではなく出てくる人物、それぞれがちょっとずつ、どこかクレイジーな気がします。長篇といえば長篇ですが、構成自体は連作集のようであり、読みやすいです。とにかく人物の描写、キャラの確立、設定が圧倒的です。そしてこれだけ複数のインパクトあるキャラ達をラストで一気にたたみかけ、繋ぎあわせていく作者さんの筆力が超圧巻です。一回読んだだけでは、本作の真の面白さ、そして'怖さ'が十分に伝わらないかもしれません。勢いに任せて読むのと、じっくり読むのと2度のチャレンジを薦めます。2020/03/08
りゅう☆
113
ん?短編?長編?と思わせる構成から狂わされてたのかも。ミサキと孝一の恋愛の真実は?マイコと麻衣子って?ベートーベン夫に不倫妻と絵美が見た現実って?美津子大丈夫じゃないよね?裁判の判定は?何が誰が本当で嘘なのか。どの話もつじつまが合うようで別の章でひっくり返され、1話で完結してるようで読んでるうちに「あれ?この人って…?」何度読み返すことを繰り返したか。まさに最終章「フォリ・ア・ドゥ(妄想を持った人と親密になる内に正常な人まで妄想を共有すること)」になっちゃった、私?と思わせる読後感。いいですね、真梨さん!2015/03/19
じろレポ!マシマシ!
106
妄想なのか現実なのかわかりづらいところもありましたが、不思議な真梨ワールド楽しめました。時系列が過去と現代が行き来するので、少し混乱しました。「殺人鬼フジコの衝動」同様いとも簡単に殺人が起こるものです(^^; 怖いですね~。2013/12/04
緑ドンviva
98
後半からよく分からなかった…。この著者の本はいつもそぅだ。誰が正しくて何を信じていいのか分からなくなる。結局私の頭ではラストまでうやむや。再読してもきっとよく分からないだろう。結局何だったのか教えて欲しい…2013/09/11
アッシュ姉
93
歪んだ妄想に囚われて、とんでもないことをしでかしてしまう人たち。相変わらず、読んでいると頭がおかしくなりそうな真梨ワールド。狂気に引きずり込む負のエネルギーが凄い。連作短編でどんどん繋がっていくが、だんだんまともな人がいなくなる。あの人の狂気が拡散し、唯一あの人が最後まで真実を語っていたってことかな。面白かったけど、複雑すぎて疑問が残る。相関図を書かないと全体像は把握できなさそう。真梨さんの頭の中どうなっているんだろう。覗いてみたいような見たくないような。2017/10/16
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- 身体の比較社会学 〈1〉




