Hayakawa pocket mystery books<br> たとえ傾いた世界でも

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Hayakawa pocket mystery books
たとえ傾いた世界でも

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  • サイズ 新書判/ページ数 389p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150018863
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

雨の止まぬミシシッピ州のある町。密造酒製造人の女と潜入密造酒取締官の男。偶然拾った赤子が敵対する彼らを奇妙な形で結びつけ……弱き者たちが汚れた世界で純粋に生きる、感動のミステリ。

内容説明

出逢うはずのなかった二人、出逢うべきではなかった二人―ここはミシシッピ川の増水により、崩壊が近づく町。密造酒を作り続けるディキシー・クレイは、愛する赤子を亡くした。一方、潜入調査のため町に向かう密造酒取締官のインガソルは、かつて孤児だった哀しみを抱えてきた。彼は道中、銃撃戦に巻き込まれて奇跡的に生き残った赤子を拾ってしまう。ディキシー・クレイが我が子を亡くしたことを町で聞きつけたインガソルは、彼女に赤子を託す。敵対する関係とは知らず、温かい何かが二人の間に芽生えるが…『ねじれた文字、ねじれた路』『密猟者たち』の著者が紡ぐ希望。愛と感動のミステリ。

著者等紹介

フランクリン,トム[フランクリン,トム] [Franklin,Tom]
1963年生まれ。1999年「密猟者たち」でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞を受賞し、『ねじれた文字、ねじれた路』(2010)でLAタイムズ文学賞と英国推理作家協会賞を受賞した。『たとえ傾いた世界でも』はベス・アン・フェンリイとの夫妻の共作

フェンリイ,ベス・アン[フェンリイ,ベスアン] [Fennelly,Beth Ann]
1971年生まれ。詩人として多くの賞を獲得した。『たとえ傾いた世界でも』はトム・フランクリンとの夫妻の共作

伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろんこ*勉強のため休止中

156
禁酒法時代。酒を密造する人妻ディキシーと潜入捜査官インガソル。インソガルが偶然見つけた赤ん坊によって二人は出会う。ディキシーの夫が犯罪者である事と、今にも洪水で決壊しそうな町が舞台なのとで始終切迫感があった。大まかには比較的シンプルで、かつロマンティックですらあるボーイミーツガールの物語。犯罪者が主役なのでモノトーンの映画のような雰囲気だが、唯一赤ん坊が対照的に光を帯びていた。そう、この赤ん坊の出現でディキシーの世界は大きく変わった。そして町崩壊のクライマックスシーンは圧倒的な迫力だった。一気読みした。2014/09/14

ずっきん

82
禁酒法時代、ウイスキー密造人と密造酒取締官が未曾有の大洪水に襲われたミシシッピで出会う。あの『密猟者』の作者だもの。間違いはないと思っていたけれど、夫婦共著の成せる技なのか、ディキシー・クレイと赤ちゃんの繊細な描写と、インガソルやハムの語りの邂逅は、身悶えするほどの情緒と情景を胸に叩き込む。ああ、人間って。男と女って。当時の空気を醸し出すような伏見氏の翻訳がまた素晴らしい。「11月に去りし者」と並べて書棚に置きたい。それを眺めるたびに胸を焦がしたい、というレビューを読んで、ほほうと手に取った。むろん黒焦げ2021/08/04

ひめ

37
ディキシーでもなく、クレイでもない。ディキシー・クレイと毎回フルネームで書くことの意味があるんだろうなぁと思いつつ。禁酒法時代、川の氾濫、この時代に物語を進めているため、雨ばかりのとても暗いイメージ。その中で、ウィリーへの愛が輝いている。これは愛の物語かな。ハムとインガソルにも師弟愛や友情があったと思うし。いつドカーンとくるのか、どきどきしたけど、よかったよかった。2015/10/19

伊之助

35
1927年アメリカ、前年からの豪雨によってミシシッピ川沿岸各地の堤防が決壊し、未曾有の大災害が実際にあったという。時は奇しくも禁酒法時代。これらの時代背景をベースに、それぞれの事情を抱えた孤独な男と女、それに幼な子の人生が、堤防決壊の不安と雨と泥濘に覆われた南部の小さな町で交差する。この小説はこれら三人の登場人物を中心とした人間ドラマだ。最終場面の堤防決壊と逃げ惑う人間や動物達の描写も圧倒的で読み応えがある。幼な子を見る寡黙な女の眼差しには愛が満ちている。この描写は一方の作者アンフェンリイの目線だろうか。2015/10/19

アルラ(ただ今介護中)

23
1927年のアメリカ南部ミシシッピ川大洪水をバックに、密造酒をめぐる攻防は待ったなしで進む。そんな最中、哀しい過去を背負う男と女は出会ってしまう。偶然に偶然が重なり、無縁の赤ん坊が二人を強く結びつける。次第に八方ふさがりの場面展開にハラハラドキドキしながら夢中で読んだ。長雨にうんざりする描写は今年の私達には共感ありすぎるし、家が水に飲み込まれていく様は生々しかった。ミステリというよりヒューマンドラマに近いかも。愛の物語であり、生命の力強さをひしひしと感じるストーリーだ。インガソルのブルーズを聴いてみたい。2014/09/22

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