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出版社内容情報
〈『このミステリーがすごい!』第1位作家〉の日本オリジナル短篇集。膨大な未訳から編纂者が精選に精選を重ねた23篇はオール初訳で、ミステリ、SF、幻想、ユーモア、青春物等々、幅広く収録。
内容説明
撲殺体の額には、口紅でAの文字が書かれていた。さらに額にBの文字のある死体が…(「ABCの連続殺人事件」)。大学で二人の天才学生が同部屋になる。一方は13歳、一方は57歳。少年は最近、年長者を殺害したがり始めた(「学問の道」)。いま飛び降り自殺をしようとする男が自分の駄目さを嘆く、が、説得する刑事自身が自分の駄目ぶりを話し出す(「下ですか?」)。巧みな展開と伏線、おとぼけなユーモアセンス、してやられたと感嘆する結末が待ち受ける!―あらゆる手段を用いた絶品23篇収録のオリジナル短篇集。
著者等紹介
リッチー,ジャック[リッチー,ジャック] [Ritchie,Jack]
1922年、ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。1982年「エミリーがいない」でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀短篇賞を受賞する。2005年に日本で編まれた『クライム・マシン』が『このミステリーがすごい!』第1位に輝く。1983年没
小鷹信光[コダカノブミツ]
1936年生、早稲田大学英文科卒、ミステリ評論家、翻訳家、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
65
『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった話」(原題:The Tiny Wife)と同様、題名の訳し方が上手いなと感じました。中身はオチでくるりとひっくり返るショートショート集。独善的とも言える正義は関係者には邪魔でしかなく、長いものに巻かれることも大切な「寝た子を起こすな」、自殺を止めようとした警官自身が自分のダメダメぶりを暴露して追い込まれる「下ですか?」は「人生、そんなもんだ」と肩を叩きたくなります。それにしても〆である「ダウェンポート」が怖すぎる><;2014/02/28
七色一味
61
読破。読友さんの感想に興味を持って、図書館で借りてみた。この作家さん初めて読むなぁ。アソートパッケージな作品群。結構賛否両論あるようですが、私的には結構「おもしろかった」かな。1編が短いので、ちょっと時間があるときに読めていいな。2014/05/03
ちょろんこ*勉強のため休止中
61
アッと驚くオチが待っている話が多かったです。こじゃれたユーモアが漂っていて、軽いタッチでサクサク読めました。前書き(前口上)からしてワクワク!特にオチがない話でもストーリーの骨格がしっかりしていて、全話ハズレがなく読み応えがありました。「下ですか」「味を隠せ」「最初の客」「三つ目の願いごと」が特に好き(^^♪装丁もナイス!2013/12/07
紅はこべ
40
外れのないジャック・リッチー。まして編訳者が小鷹信光氏ならね。辛い思いをせずに、ミステリを楽しみたい向きにはうってつけの作家です。2014/03/12
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
37
一言で言うならば、粋で洒落たミステリーの詰め合わせといった趣の短編集。どれを読んでも、ひねりが効いていたり、洒落た余韻を残して終わったり、読んでいて、にんまりしてしまった。2015/08/22