内容説明
領土紛争、沖縄と基地、憲法改正、集団的自衛権、核と原発、歴史認識問題など、課題が山積するなか、東アジア情勢はいっそう緊迫度を増している。日本の選択はどこにあるのか?米国への「従属」を続けるのか、それともアジア中心の新たな安全保障体制を構築するのか。戦後日本を規定したサンフランシスコ体制の「負の遺産」を詳細に検討し、沖縄をはじめとする「辺境」の新たな可能性を見据えながら、取るべき方向性を提示する。世界的大家からの日本への提言!
目次
第1章 サンフランシスコ体制―その過去、現在、未来(サンフランシスコ体制の歪な起源;問題を孕む八つの遺産;現在の不確実性;恐怖と希望)
第2章 属国―問題は「辺境」にあり(サンフランシスコ体制が生んだ「根本的問題」;沖縄―ないがしろにされつづける民意;馬毛島―秘密裏に進む軍事基地計画;八重山諸島、与那国島―四つの難題;尖閣(釣魚)諸島問題―五つの論争点
辺境の島々と北朝鮮―「正常化」交渉の挫折と核実験
「辺境」は「中心」へ)
第3章 対談 東アジアの現在を歴史から考える(属国の代償;歴史問題論争―戦争の記憶と忘却;朝鮮半島問題―核と拉致をめぐって;改憲―揺らぐ反軍国主義の理想;領土紛争と東アジアのナショナリズム;台頭する中国のゆくえ;「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か)
著者等紹介
ダワー,ジョン・W.[ダワー,ジョンW.] [Dower,John W.]
1938年生まれ。マサチューセッツ工科大学名誉教授。専門は日本近代史・日米関係史
マコーマック,ガバン[マコーマック,ガバン] [McCormack,Gavan]
1937年生まれ。オーストラリア国立大学名誉教授。専門は東アジア現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁