兎とかたちの日本文化

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  • サイズ A5判/ページ数 184,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130830614
  • NDC分類 702.1
  • Cコード C1070

出版社内容情報

日本美術から染色や工芸、グッズや和菓子、そして現代アートまで――兎の表象から見えてくる日本文化の伝統と創造。写真105点。

日本美術から,和歌や俳諧,染織や工芸,グッズや和菓子,現代アートまで,親しき動物の表象から見えてくる日本文化の特質とは? これまでの美術史や民俗学の枠に収まらない,広汎な分野を渉猟した方法によって,文化の伝承あるいは創造という現代の問題にまで迫る.写真105点を収録.見ていて楽しくなる一冊.

はじめに――ウサギを好む日本人
一 兎ブームは繰り返す
二 昔の兎は「かわいい」か?
三 本書について
第I章 月の兎――うさぎ図像の伝統とは?
一 〈月の兎〉の源流
二 「月の光」のかたち――言説と形象のはざま
三 カラスとウサギ――「日月」の聖性図像
逸品への誘い? 葛蛇玉筆「雪夜松兎梅鴉図屏風」
第II章 「伏せた丸い兎」の理由――和菓子からミニチュア・アートまで
一 和菓子とうさぎ
二 うさぎ菓子――「伏せ兎」の味とかたち
三 神饌としての〈兎〉
四 神饌と伏兎
五 菓子から玩具まで
六 「お菓子なうさぎアート」という悦楽
逸品への誘い? 永田哲也作「和菓紙」アート
第III章 桜とうさぎ――〈擬古典〉文様の創造
一 うさぎグッズと現代
二 花兎文様から〈擬古典〉文様「花うさぎ」へ
三 隠された雪月花――〈人を想う〉という造形
四 〈擬古典〉――「新しい伝統」の創造
逸品への誘い? 上村松園筆「待月」
兎の足あと――「あとがき」に代えて
掲載図版一覧
参考文献一覧

【著者紹介】
今橋 理子
今橋理子:学習院女子大学教授

内容説明

日本美術、文学、染織、工芸、和菓子、グッズ、現代アート…親しき動物の表象から見えてくる日本文化の特質とは?多様なジャンルを横断した「新しい美術史」の方法によって、文化の伝承あるいは創造という、現代の問題にまで迫る。

目次

第1章 月の兎―うさぎ図像の伝統とは?(“月の兎”の源流;「月の光」のかたち―言説と形象のはざま;カラスとウサギ―「日月」の聖性図像)
第2章 「伏せた丸い兎」の理由―和菓子からミニチュア・アートまで(和菓子とうさぎ;うさぎ菓子―「伏せ兎」の味とかたち;神饌としての“兎”;〓〓(ぶと)と伏兎
菓子から玩具まで
「お菓子なうさぎアート」という悦楽)
第3章 桜とうさぎ―“擬古典”文様の創造(うさぎグッズと現代;花兎文様から“擬古典”文様「花うさぎ」へ;隠された雪月花―“人を想う”という造形;“擬古典”―「新しい伝統」の創造)

著者等紹介

今橋理子[イマハシリコ]
1964年東京都生まれ。1987年学習院大学文学部哲学科(美術史専攻)卒業。1989年同大学院人文科学研究科哲学専攻博士前期課程修了。1993年同博士後期課程修了。1994年博士(哲学)取得。日本学術振興会特別研究員、東海大学文学部専任講師等を経て、現在、学習院女子大学国際文化交流学部教授。主要著書は『江戸の花鳥画―博物学をめぐる文化とその表象』(スカイドア、1995年、第17回サントリー学芸賞・第46回芸術選奨文部大臣新人賞受賞)、『江戸絵画と文学―“描写”と“ことば”の江戸文化史』(東京大学出版会、1999年、第12回國華賞受賞)、『秋田蘭画の近代―小田野直武「不忍池図」を読む』(東京大学出版会、2009年、第22回和辻哲郎文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

369
著者の今橋理子氏の御専門は日本美術史だが、本書はその自家薬籠中の日本美術ばかりか歴史学、そしてとりわけ民俗学の成果が盛り込まれた学術的なもの。イントロダクションこそ軽いタッチだが、なかなかどうして気軽に読めるという種類のものでもない。さて、ここでは日本文化における兎の表象を、いたって多角的に捉えたもの。とっつきやすいのは後半の「和菓子とうさぎ」あたりから。ここでは上野広小路の老舗「うさぎや」のどらやきをはじめ、全国のうさぎ菓子のオンパレード。著者の語りは当然に学術的だが。この人はなんでも学問にしてしまう。2023/02/23

のっち♬

130
キャラクターやグッズの「かわいい」イメージ先行の盲点を突く"兎をめぐる「かたち」の日本文化論"。山の神として信仰されてきた兎は、文化の派生モチーフが古来より染み付いていることを示唆する格好の題材。「天を振り仰ぐ兎」や「花うさぎ」の字義そのままな解釈はいかにも日本人。新旧図象のみならず兎菓子までリサーチする守備範囲の広さが、ミッフィーやピーターラビットら「うさぎ」に隠されても未だ日本人をひっそり加護する「兎」を多角的に顕現させる。章末のミステリ顔負けな芸術品吟味が面白い。硬質な文章もかわいいのアンチテーゼ。2023/03/03

さつき

77
絵画や造形でウサギを題材とした作品はたくさんあるなぁと感じていましたが、ウサギの絵や紋様にどんな意味があるかなど考えたこともなかったです。そしてウサギ柄がこんなに好まれるのは日本くらいだという事にもびっくり!古くから親しまれてきた「波に兎」も新しい「花うさぎ」も好きで日々ウサギグッズを増やしている私は典型的な日本人なのかも。神饌を元に作られたうさぎ菓子は可愛らしいものばかりで興味津々です。この本のおかげでもっとウサギグッズを集めたくなりました。2023/03/08

マエダ

77
桜と兎を組み合わせた花うさぎ、一見伝統模様に見えるが19世紀末以降に創出された「新しい伝統模様」であるという。伝統を創造するの章は見所あり。2018/03/19

レアル

39
幅広い層から愛されるうさぎ。そんなうさぎがなぜ日本で愛されるようになったのかから始まり、民俗学的、美術史的にと幅広く書かれてる。私が一番興味深かったのがなぜうさぎが信仰の対象になったのか?といった内容の話。ペットとして一番飼われているらしいうさぎ。飼いやすいという動物だけでなく愛され方の背景も興味深い。良い本を読んだ。2023/07/31

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