出版社内容情報
19世紀から20世紀前半のアメリカ建築界がみせた「ジョン・ラスキン」という問題への異常な執着とは何か.アメリカ建築の出自と伝統を問う熾烈な派闘争のなか,ラスキンの思想がどのように参照され,批判され,忘却され,評価されたのかを綿密に追跡することを通して,近代建築史成立の根幹を描き出した画期的論考.【第8回南原繁記念出版賞受賞作】
内容説明
アメリカ建築界がみせた、「ジョン・ラスキン」という問題への異常なまでの執着とは何か。アメリカ建築の出自と伝統をめぐる熾烈な論戦を博捜し、近代建築史成立の根源に迫る。第8回東京大学南原繁記念出版賞受賞作。
目次
緒論 聞き伝えの歴史
第1章 超越的工業―人間が神になりかわるとき
第2章 ラスキンとヴィオレ=ル=デュク―英仏代理戦争の開始点
第3章 ゴシック・リバイバルの「二つの道」―建国百年にいたる混迷
第4章 異説クイーン・アン―アメリカ建築の建国零年
第5章 ゴシックの死か再生―さらばラスキンの時代
第6章 ラスキンの見えざる牙城―建築史は兵士である
終章 ティフォンの玉座―アメリカ近代建築史論の成立
著者等紹介
江本弘[エモトヒロシ]
1984年生まれ。2008年東京大学工学部建築学科卒業。2010年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了(建築学専攻)。2017年同大学院研究科博士課程修了。博士(工学)。一級建築士。現在、日本学術振興会特別研究員、スイス連邦工科大学チューリヒ校gta客員研究員。専門は近代建築史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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