出版社内容情報
〈多様性の植物学〉には,地球上に生きている植物の多様性の広がりを,それらをもたらした歴史的背景をふまえて統合する視点が不可欠である.遺伝子の変異,種形成,性の進化など,その基礎となる話題を集成し,〈多様性の植物学〉のあるべき姿を描き出す.
内容説明
植物を対象とした多様性研究を現時点で総括し、全体像を概観するシリーズ。第3巻では地球上における多様な生物の生きざまを、種を軸に、いろいろなレベルの生き物を対象として解析する課題をまとめ、それらを集成している。
目次
第1章 生命系の生を知る
第2章 遺伝子の変異と種多様性
第3章 種内の遺伝的変異と種形成
第4章 環境の多様性と種形成
第5章 植物と昆虫の共進化
第6章 熱帯植物の多様化
第7章 植物の形の進化
第8章 植物の性と進化―赤の女王仮説とその検証
第9章 種の認識と系統解析―チャセンシダ科ホウビシダ類
第10章 植物相に及ぼす人為の影響