野ネズミとドングリ―タンニンという毒とうまくつきあう方法

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野ネズミとドングリ―タンニンという毒とうまくつきあう方法

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  • サイズ 46判/ページ数 179p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130639521
  • NDC分類 489.47
  • Cコード C1045

出版社内容情報

野ネズミが大好きなドングリ。ところが、森に暮らすネズミたちを飼育してドングリを与えると、ふらふらになり、やがて数匹は死んでしまう。なぜか? その謎を解く鍵はタンニンという物質にあった。身近な自然のなかにある不思議と発見の物語。

内容説明

Win‐Winの関係ができあがるまでには、“タンニン”という大きなハードルを越えなくてはならなかった。森に暮らすネズミたちにとって、はたしてドングリとはなにか?身近な自然のなかにある不思議と発見の物語。

目次

第1章 日本の野ネズミ―「主役」はアカネズミ(日本にすむ野ネズミ;アカネズミという野ネズミ ほか)
第2章 ドングリを食べる―化学生態学の視点(ドングリと野ネズミ;タンニンという物質 ほか)
第3章 毒を克服する―野ネズミvs.タンニン(いくつかの仮説;馴化仮説とはなにか ほか)
第4章 野ネズミとドングリ―捕食者として、そして散布者として(餌としてのドングリ;ドングリにとっての野ネズミ ほか)
第5章 野ネズミの数を決めるもの―鍵はタンニン(ドングリが豊作だと野ネズミは増えるのか;北海道に生息する三種の野ネズミ ほか)

著者等紹介

島田卓哉[シマダタクヤ]
1967年東京に生まれる。1994年東京大学大学院農学系研究科博士課程中退。農林水産省林野庁森林総合研究所入所。関西支所(京都)、東北支所(盛岡)を経て、現在、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所野生動物研究領域領域長、博士(農学)。専門は動物生態学・化学生態学・動物植物相互作用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

97
ムササビやクマがドングリを食べる光景は、テレビの自然番組で定番だ。しかし野ネズミが主食のドングリを食べて死んでしまう事実を知った研究者が、その理由を調べていく姿は刑事ドラマのようだ。著者は名探偵ではなく事実やデータを足で調べるフレンチ警部型であり、仮説と実験を繰り返してドングリに含まれるタンニンのネズミへの影響を調べ、ドングリが豊作でネズミが増えると寄生ダニ類も増えて人獣共通感染症の発生リスクが高まるプロセスを明らかにする。ネズミを介したドングリと人類の意外な関係は、地球生命のメカニズムにもつながるのだ。2022/04/17

海星梨

10
面白かった。ネズミにあるドングリをやったら死んじゃった。ドングリに含まれるタンニンが原因らしい……と始まり、順化したらタンニンに耐えられ、これは唾液に含まれるタンニンに結合するタンパク質と、腸内の共生細菌のおかげ。また、どんぐりの種によって、タンニンの含有率と栄養率が異なり、ネズミの種によっても主に共生細菌の有無が違いで、タンニンを多く含む餌を効率的に利用できるか差が出る。このため、ドングリの豊作が単純にネズミの増加を引き起こすわけではなく、ドングリとネズミの種ごとの掛け合わせを考慮しなければならない。2025/01/03

春風

7
やー面白い。ドングリは野ネズミの大好物なんだけど、野ネズミを飼ってドングリの餌を与えると死んでしまう。ドングリには野ネズミの毒が高濃度で含まれているのだ。それなら野ネズミはどうやって毒を回避してるの? という謎を実験で解き明かす。2022/02/11

A.Sakurai

3
書評で見かけて,主食であるドングリを食べるとネズミが死んでしまうという妙な現象の謎解きに惹かれて手にとった.しかし実際に読んでみると,どのように研究が進められていくのかという実情が面白い.大事なことを見逃したり,とんでもなく手間がかかったり,発想はいいが事情で中断したりと失敗も多い.そのなかで観察から発想し,新たな手法を開発し,別分野の研修者の応援をもらい,偶然に助けられて成果を出していく.★日本で最も個体数が多い哺乳類はアカネズミとのことだが,山野で野ネズミは見たことがない.気が付かないだけだろうか.2022/04/07

ふわねこ

2
とある生態学者が「アカネズミにドングリを与えると死んでしまう」という現象を見つけたところから始まる研究の物語。ネズミはドングリをよく食べて冬を越すのになぜ死んでしまうのか?謎を解決する研究者半生の話であった。 原因を究明するところまではおもしろかったが、後半はつまらなかった。というか、文章が下手で無駄な情報ばかり書かれている。やっぱり理系の本は読みにくいな、と思った。2023/12/17

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