出版社内容情報
コロナ禍で日本のIT化は加速したが,感染検知やソーシャルディスタンスの確保,マイナンバー制度の正しい活用など,解決すべき課題も多い.IT化を逆行させず,今後進めていくための東大の「提言」をもとに,山積する社会の課題の解決への指針を示す,実務者必携の書.
内容説明
テレワーク、データビジネス、個人情報の分散管理そして、感染検知、ソーシャルディスタンス確保、非接触インターフェース。急速に進むIT技術の活用とコロナ以後の新たな課題を一望する。真のオンライン社会へ、東大からの提言。
目次
第1部 これからの社会とIT(超スマート社会の進め方―Society 5.0とは;大人のための情報教育―「もとに戻さない」真のオンライン社会へ;インターネットのしくみでつくる社会―つながりによる革新)
第2部 ITでデザインするポストコロナ社会(ソーシャルディスタンシングと感染爆発の検知―データサイエンスの活用;触れずに触り、遠隔で操作する―VRとシステム情報学;感染症とデータビジネスと民主主義―個人と社会のデータ管理;オンライン講義・テレワークを支えるシステム―データ活用が導くサイバーフィジカルアーキテクチャ;サイバー空間と実世界を結ぶ―ポストコロナを支えるAI、VR、ロボット)
ポストコロナの新たな情報化社会へ向けての提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜餅
2
コロナ禍によってオンライン化が一気に進んだが、コロナが落ち着いて元に戻ってしまっては意味が無い。また、今のオンライン化は、今までのやり方をそのままオンラインにしているだけであり、オンラインに最適なやり方に見直されているわけではない。コロナが落ち着いた後も、オンライン化はますます加速させる必要があり、それはオンラインで生活することを前提に、オンラインに適したやり方に見直していくことだ。2022/03/18
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/05/18
Omochice
1
コロナの影響であらゆる社会的行動をオンラインへ移行することが必要となり、その結果、意外とオンラインでもできるということがわかってきた。 しかし、今後オンラインを継続していかないことには少子高齢化などの社会問題をこれらのIT技術を解決していくための素地を作れない。 また、従来の現実世界に最適化された方法をそのままオンライン上で模倣するようなシステムを作ってもうまく行かないことが多い。そのため制度を同時に作っていく、また作ることを進言できる人材を育てる必要がある。2021/06/12
アルミの鉄鍋
1
★2 大体、知ってる内容で目新しい事は書かれていない。ITに関して最新事項を追いかけてる人には物足りないと感じる。2021/03/04
くらーく
1
別段、特別新しい事も無く、日経やネットで言われている事に思えるけどなあ。個々の提案は良くて、まだ日本は先進国だなあ、と思うのだけど、実行されていないので、いつの間にか後進国だよねえ。個々の案はあっても、リンクされていない。個別最適全体不最適。部分最適全体不最適なのかねえ。正直、読んでいても、実現されないだろうなあ、と思いながら読んでいました。さすがに30年以上失われた国では、期待できないよなあ。2021/02/27