出版社内容情報
多変数函数論の確立の過程で多大なる役割を果たした岡潔。複素数空間の単葉な領域における解析函数の研究と、分岐点を内点とする領域において函数論を展開するための手段の確立という2つの業績をとりあげ、彼の創造した数学の世界を描き出す。「解題 岡理論の原風景を描く」(高瀬正仁)を増補する。
内容説明
岡潔が創造した世界を鮮やかに再現する最良のテキスト。複素数空間の単葉な領域における解析函数の研究と、分岐点を内点とする領域において函数論を展開するための手段の確立という2つの業績をとりあげ、岡潔の創造した数学の世界を描き出す。「解題 岡理論の原風景を描く」(高瀬正仁氏)を収録。
目次
第1部 基礎理論(正則函数と正則域;陰函数と解析集合;Poincar´e‐Cousin‐Rungeの問題;擬凸状領域と擬凹状集合;解析写像)
第2部 解析空間論(内分岐領域;解析集合と正則函数;解析空間;正規擬凸状空間)
解題 岡理論の原風影を描く(高瀬正仁)
著者等紹介
西野利雄[ニシノトシオ]
1932年京都市に生れる。2005年逝去。九州大学名誉教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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