出版社内容情報
現代都市理論の境位のなかで,伝統的なシカゴ学派のフレームの限界を超え,そのオールタナティヴ(対向)として叢生したカステル,ハーヴェイ,ルフェーヴル,ギデンスら新都市社会学の多彩な言説の可能性を追究する. 日本都市学会賞受賞
内容説明
都市の危機、空間論の再構築。
目次
1 オールタナティヴへの道標(都市社会学の新しい地平;都市社会学におけるオールタナティヴの理論的可能性 ほか)
2 都市空間の社会理論のために(ニュー・アーバン・ソシオロジーの原型;ニュー・アーバン・ソシオロジーの展開 ほか)
3 都市空間への視座(世界都市論の潮流;ポスト・モダン都市の条件)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiromu Yamazaki
1
カステル・ギデンズを主として、空間と権力(国家)との関係性について。空間性不在の旧・社会理論に対する空間と構造の相互作用のもとでの考察とそれに伴う葛藤。とかく圧倒的な語彙と高い抽象度で読者を拒絶するかのような文体だが、空間考察のフレームワークを正面から切り抜いており、知識を深めた後に再読したい。2013/08/30
しまうま
0
全然理解できんかった。こんなに手も足も出ない感覚は高校時代に蓮實重彦の評論読んで以来かもしれない。基本的な知識はあると思うんだけどなあ。とりあえずしばらくは手元に置くけど再読するかは不明。2021/09/28