出版社内容情報
総合商社という複雑かつリスクの高いビジネスを、安定的かつ効率的に遂行することを可能としたのは、いかなる組織デザインによってであったのか。組織の編成原理及び経営上の諸特徴に注目しながら、どのような仕組みによって巨大なグローバルネットワークとしての総合商社が運営されていたのかを明らかにする。
目次
序章 本書の課題と分析視角
第1部 総合商社の組織デザイン(組織デザインと企業成長―戦前日本の総合商社における三井と三菱;独立採算制単位と組織間・職員間の競争―三井物産の場合;商品本部制による集権的組織の形成―三菱商事の場合;組織内の人的資源配分―人事異動を中心に)
第2部 取引ネットワークと商品取引(店舗ネットワークの構造と機能1―1922~28年度;店舗ネットワークの構造と機能2―1928~36年度;取引ネットワークとハブ組織の形成―大豆取引の事例;北米市場開拓をめぐる本支店関係―鮭鱒缶詰取引の事例;本支店間の調整・連携・協調―工作機械取引の事例;商品取引とコーディネーション―屑鉄取引の事例)
終章 総括と展望
著者等紹介
岡崎哲二[オカザキテツジ]
東京大学大学院経済学研究科教授
大石直樹[オオイシナオキ]
埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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