出版社内容情報
日中の対立は不可避なのか.靖国問題,東シナ海の海洋権益の問題,中国製冷凍餃子中毒事件などの食の安全の問題,尖閣問題などをめぐって緊張が高まる日中関係について,米国知日派の研究者が日本側の動向を中心に冷静に分析し提言する.Sheila A. Smith, Intimate Rivals: Japanese Domestic Politics and a Rising China (Columbia UP, 2015)を全訳する.
日本の皆さんへ/序文/謝辞
第1章 日中激突
1 緊迫する日中関係
2 解決策の模索
第2章 対中外交と利益集団
1 日中関係の新たなダイナミクス
2 和解から互恵へ
3 変容する中国論
第3章 旧帝国軍人の戦後
1 争点――首相の靖国参拝をめぐって
2 利益集団と運動家
3 靖国をめぐる新たな政治力学
4 靖国神社の未来
第4章 東シナ海の境界画定
1 争点――海洋権益をめぐって
2 利益集団と運動家
3 新たな政策枠組みをめぐる交渉
第5章 食の安全
1 争点――冷凍餃子の輸入をめぐって
2 利益集団と運動家
3 法規制の調整
第6章 島嶼防衛
1 争点――中国の挑発と尖閣防衛をめぐって
2 利益集団と運動家
3 戦略的調整
結論
1 変化する中国論
2 漸進的な問題解決
3 変容する中国への適応
4 政策的含意
解説(久保文明)/訳者あとがき(伏見岳人)
INTIMATE RIVALS
by Sheila A.Smith
Translation by Taketo Fushimi, Yuko Sato, and Nobuhiko Tamaki
シーラ スミス[シーラ スミス]
著・文・その他
伏見 岳人[フシミ タケト]
翻訳
佐藤 悠子[サトウ ユウコ]
翻訳
玉置 敦彦[タマキ ノブヒコ]
翻訳
内容説明
日中の対立は不可避なのか。米国知日派による冷静な分析と提言。
目次
第1章 日中激突
第2章 対中外交と利益集団
第3章 旧帝国軍人の戦後
第4章 東シナ海の境界画定
第5章 食の安全
第6章 島嶼防衛
結論
著者等紹介
スミス,シーラ[スミス,シーラ] [Smith,Sheila A.]
外交問題評議会上級研究員(日本政治・日本外交)。1996年、コロンビア大学大学院政治学研究科博士課程修了。Ph.D.(Political Science)。イースト・ウェスト・センター研究員などを経て、2007年より現職。日米文化教育交流会議(CULCON)米国側副委員長、日米次世代プログラム(モーリーン&マイク・マンスフィールド財団主催)諮問委員、ジョージタウン大学アジア研究科兼任准教授等を兼任
伏見岳人[フシミタケト]
東北大学大学院法学研究科准教授(日本政治外交史)。1979年生まれ。2005年、東京大学法学部卒業、2011年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。2011年より現職
佐藤悠子[サトウユウコ]
東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター助教(中国政治外交史)。1976年生まれ。1999年、東京大学法学部卒業、2005年、ペンシルバニア大学大学院歴史学科修士課程修了、2006年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得満期退学。東京大学大学院法学政治学研究科特任助教等を経て、2017年より現職
玉置敦彦[タマキノブヒコ]
東京大学政策ビジョン研究センター特任研究員(国際政治学)。1983年生まれ。2006年、東京大学法学部卒業、2014年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。笹川平和財団国際事業部研究員補佐等を経て、2016年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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