出版社内容情報
敗戦から現在に至る半世紀の社会科学を,国境を越えた交流と比較の文脈に位置づける.そしてその歩みの中で,ジェンダー研究や環境問題への取り組みがなぜ遅れたのかを考察し,社会科学の方法的蘇生の鍵を探る.前著『日本の社会科学』の続編.
内容説明
「発展主義」「国民国家」という分析枠組に支配されてきた日本の社会科学。それはいかなる軌跡を辿り、またいかなる問題を看過しただろうか。危機に直面する社会科学の方法的蘇生を試みる意欲作。
目次
第1部 交流と比較の文脈(日米知的交流の視点;アジア観の変化;近代西欧像の変化)
第2部 緊急の課題(ジェンダーと権力関係;地球環境破壊)