出版社内容情報
19世紀の東アジアと世界情勢を位置づけなおす、幕末日本の通商条約締結交渉過程をめぐる国際関係史。
19世紀の日本の「開国」は,西洋諸国とのどのような交渉過程で模索されて形成されたのか.本書はプロイセンの東アジア遠征使節,オイレンブルクを軸に通商条約締結交渉を明らかにするとともに,東アジア,そして世界情勢の変遷のコンテキストのなかに位置づける国際関係史.【第2回東京大学南原繁記念出版賞】
【著者紹介】
福岡万里子:日本学術振興会特別研究員
内容説明
西洋と向き合う日本外交の姿、多言語史料から描く19世紀国際関係史。第2回東京大学南原繁記念出版賞受賞作。
目次
序章 多言語史料が拓く地平
第1章 一八四〇‐五〇年代の東アジア情勢とドイツ諸国―プロイセン東アジア遠征の実施背景について
第2章 幕末開国史と日蘭追加条約―幕府の“開国宣言”流布の過程
第3章 五ヵ国条約後における幕府条約外交の形成
第4章 プロイセン条約交渉と開港延期問題の結合
第5章 プロイセンか北ドイツか?―ドイツ諸国の条約参加をめぐる攻防
第6章 日本開国と非条約締結国民―ドイツ系商人の事例
終章 国際関係の動態を解剖する
著者等紹介
福岡万里子[フクオカマリコ]
1979年生まれ。2003年東京大学教養学部超域文化学科卒業(2001‐2002年東京大学教養学部AIKOM交換留学生としてドイツ・ミュンヘン大学に留学)。2005年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2011年同研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学史料編纂所)。著書『プロイセン東アジア遠征と幕末外交』で、第2回東京大学南原繁記念出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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