出版社内容情報
「共感する」ことは道徳的に正しいとする価値観がある現代社会。かつては危険だとされていた「共感」が、いつ有益となったのか、1930年代の国家による直接的・間接的プロパガンダとそれに対する人々の感情に分け入り、アメリカとソ連の歴史的・文化的な比較から現代世界のウクライナ戦争をめぐる共感の議論にも接続する。
目次
序論 ウクライナ侵攻から考える
第1部 増幅された共感(宣伝から生まれたマス・エンパシー;映画と共感;ラジオと共感)
第2部 共感しあう国民(苦しみを社会化する;喜びを社会化する;憧れを社会化する)
結論 マス・エンパシーの行き先
著者等紹介
亀田真澄[カメダマスミ]
1981年奈良県生まれ。現在、中京大学国際学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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