出版社内容情報
「十月革命」政権の首班カーロイ・ミハーイら政治家たちが,1920年代半ばにかけてウィーンやパリで展開した亡命政治活動を,第一次世界大戦後のヨーロッパ政治の文脈で考察する.中央・東ヨーロッパ現代史の出発点としてのパリ講和会議体制の再解釈を試みる実証的研究.
目次
序章 パリ講和会議体制とハンガリーからの亡命政治家たち
第1章 一九一八‐一九年革命の展開
第2章 戦間期ハンガリーの政治体制の形成
第3章 亡命者組織形成への模索
第4章 『ウィーン・ハンガリー新聞』の拠点化
第5章 講和条約の履行への反対
第6章 列国議会同盟第二〇回本会議―列強への対外宣伝活動1
第7章 「カーロイ裁判」―列強への対外宣伝活動2
第8章 亡命政治活動の変容
終章 亡命政治活動の失敗とパリ講和会議体制
著者等紹介
辻河典子[ツジカワノリコ]
近畿大学文芸学部准教授。専門はハンガリー・中央ヨーロッパ近現代史。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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