出版社内容情報
宗教改革期から産業革命期にいたる福祉と貧困をめぐる国家と社会の再編過程を、医療や教育に関する中間団体、救貧法を軸に描く。
イギリスの「長い18世紀」の福祉と貧困をめぐって,医療や教育に関する中間団体,救貧法を軸に描きだす.宗教改革期から産業革命期の国家と社会の再編過程を具体的な事例をたどりながら明快な枠組を提示し,現代福祉国家を論じる混沌とした状況を打破するための視座を示す.
序 章 福祉国家史研究への視座
第一章 福祉国家の歴史的起点
第一部 中間団体と地域社会
第二章 アソシエーションの社会的起源
第三章 医療と中産階級の形成――バーミンガム総合病院 1765-1800年
第四章 モラル・リフォメーション運動の展開――バーミンガムにおける日曜学校運動 1784-1800年
第二部 統治体制の再編
第五章 救貧法体制の動揺――エセックス州における貧民の手紙の分析から
第六章 ナポレオン戦争期の政治社会の再編――貧民の状態改善協会とイギリス社会改革
終 章 福祉国家への展望
【著者紹介】
長谷川 貴彦
長谷川貴彦:北海道大学大学院文学研究科教授
目次
福祉国家史研究への視座
福祉国家の歴史的起点
第1部 中間団体と地域社会(アソシエーションの社会的起源;医療と中産階級の形成―バーミンガム総合病院 一七六五‐一八〇〇年;モラル・リフォメーション運動の展開―バーミンガムにおける日曜学校運動 一七八四‐一八〇〇年)
第2部 統治体制の再編(救貧法体制の動揺―エセックス州における貧民の手紙の分析から;ナポレオン戦争期における政治社会の再編―貧民の状態改善協会とイギリス社会改革)
福祉国家への展望
著者等紹介
長谷川貴彦[ハセガワタカヒコ]
1963年生まれ。1989年東京大学経済学部経済学科卒業。1996年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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