出版社内容情報
「身体」「脳」「社会」のその先、第3世代の認知科学へ――
「身体」「脳」「社会」が今後も認知科学の主要なテーマであることに疑問の余地はないが、これらのテーマには収まりきらない先端的研究を第4巻では拾い上げ、そのような研究分野の第一人者による、第三世代の認知科学と呼びうる新たな潮流を提示する。大別すれば、行動実験から新たに見えてくる心理現象としての統合的認知とプロジェクション、脳と身体の相互作用である内受容感覚と自由エネルギー、数学的枠組みである圏論、機能モジュールに基づく構成論にかかわる記号創発と準分解可能性である。いずれも、従来の関連領域や認知科学の研究テーマを踏まえつつ、心をとらえるために必要な独自のフレームワークを提供する、深い洞察に基づいた提案であり、認知の本質に迫る新たな可能性を示す。
内容説明
「身体」「脳」「社会」のその先、第三世代の認知科学へ―統合的認知、プロジェクション、予測的符号化、圏論、記号創発システム、脳型AI開発など、認知の本質に迫る新たな潮流を示す。
目次
序 第三世代の認知科学の可能性
第1章 統合的認知
第2章 プロジェクション科学
第3章 内受容感覚の予測的処理
第4章 自由エネルギー原理―ホメオスタシス維持によるあらゆる脳機能の実現
第5章 圏論による認知の理解
第6章 記号創発ロボティクス
第7章 全脳アーキテクチャ―機能を理解しながら脳型AIを設計・開発する
著者等紹介
横澤一彦[ヨコサワカズヒコ]
東京大学名誉教授・筑波学院大学経営情報学部
鈴木宏昭[スズキヒロアキ]
青山学院大学教育人間科学部教授
大平英樹[オオヒラヒデキ]
名古屋大学大学院情報学研究科教授
乾敏郎[イヌイトシオ]
京都大学名誉教授・追手門学院大学特別顧問
布山美慕[フヤマミホ]
立命館大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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shin_ash