内容説明
絶えざる対話と内省の中で―生身の人間としてフィールドに入り、関わり合うことで見えてくるものとは。データ収集・分析の前提となる考え方から、実践の手続きやコツ、論文の書き方まで、語りと観察を中心にくわしく解説する。
目次
第1部 質的研究を始める前に(質的研究は何をしようとしているのか;今なぜ質的研究なのか;“語り”とは何だろうか)
第2部 研究計画とデータ収集(質的研究をどう立ち上げるか;観察とはどういう行為か;どのように観察するか;インタビューとはどういう関係性か;インタビューをどう準備するか;インタビューをどう実施するか)
第3部 データの分析と結果の提示(質的データの分析をどう準備するか;質的な分析とはどのような作業か;分析をどう展開するか(内省を深める;対話を広げる)
研究の成果をどう伝えるか)
著者等紹介
能智正博[ノウチマサヒロ]
1962年生まれ。1993年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。1997年米国シラキュース大学大学院教育学研究科博士課程修了。Ph.D.現在、東京大学大学院教育学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
3
質的研究の扉を開く入門(購入)書を読了。質的研究の意義や歴史的背景から始まり、研究計画書、データ収集方法、分析方法、そして、論文執筆と網羅し、初心者に分かりやすく解説。研究に当たっての心構えにも触れてあり、勉強になった。ただ、一度読んだだけでは完全に咀嚼できたとは言えない。大まかな概要が俯瞰でき、後は実践で学んで行く。2016/03/13
佐藤
2
研究立ち上げから論文の書き方まで、質的研究法を手法として使う際には絶対に参考になる。2012/09/01
kuma-kichi
0
これは参考になる。自分はGTAで研究をしているので、そこだけ読んだが、一度では咀嚼できないかも。 図書館本だが、購入してもいい本。2025/02/09