高松宮日記 〈第3巻〉

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  • サイズ A5判/ページ数 430p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784124033939
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0320

出版社内容情報

35歳~36歳。戦艦「比叡」砲術長、横須賀航空隊教官、大本営参謀。満洲国長期視察旅行の感想、対米開戦後の情報記述は詳細をきわむ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

波 環

5
昭和15年と16年の日記。兄秩父宮に結核が確定してしまい、昭和15年皇紀2600年式典に代理出席となり、そのものものしさにご機嫌ななめ。満州視察で石原莞爾ら陸軍幹部に会う。これら公務から帰って翌日には艦隊に合流、厳しい演習に参加していたものが、16年になり陸上勤務へ、兄天皇周辺からの決断とは言えやり切れなさを外にもらすこともできない。そして開戦へ。開戦後は戦況情報の一次資料を丁寧に記述していく几帳面さ。潜水艦の記述と、第四艦隊(井上成美)の戦況報告が多い。戦下手との井上評、一次資料で読むとどうなのか。2016/05/06

巻野仁朗

2
海軍の訓練にテレビジョンを使用するという案が出ていたとの記述あり。レーダーが開発されても見向きもしなかった日本だから採用されていたかどうか。大島駐ドイツ大使、松岡外務大臣に対する評価は歴史を勉強している人であれば頷ける。平沼騏一郎がピストルで撃たれる事件があったのは知らなかった。「五・一五以来、新しく意味づけられて傾向あるこの行為は、絶滅さるべきものと思ふ。」日本を戦争に突入させたのは、テロやクーデターなどを繰り返した軍部、それを応援していた社会の空気であったと確信する。2016/10/09

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