内容説明
「寄らば大樹の陰」「蛇の道は蛇」「朱に交われば赤くなる」「頭隠して尻隠さず」…。世界中のことわざには、類似の文句が同じ意味に使われている例が多い。世界各国でのことわざの用法を比較しながら、持ち前の毒舌で現代社会・政治情勢を斬る。知的風刺の効いた、名エッセイスト面目躍如の二十九篇。
目次
1 二〇〇三(「医者の不養生」;「寄らば大樹の陰」;「馬鹿と鋏は使いよう」 ほか)
2 二〇〇四(「鶏口となるも牛後となるなかれ」;「甘い言葉には裏がある」;「能ある鷹は爪を隠す」 ほか)
3 二〇〇五‐二〇〇六(「嘘つきは泥棒のはじまり」;「火事場泥棒」;「一事が万事」 ほか)
著者等紹介
米原万里[ヨネハラマリ]
1950年、東京都に生まれる。59~64年、チェコスロバキアで過ごし、在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。帰国後、東京外国語大学ロシア語科卒業、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語通訳、翻訳者となる。80年、仲間とともにロシア語通訳協会を設立、初代事務局長に就任、同会長を歴任。92年、テレビの同時通訳によって報道の速報性に貢献したとして日本女性放送者懇談会賞を受賞した。95年、通訳を論じた『不実な美女か貞淑な醜女か』で読売文学賞、97年、『魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる一三章』で講談社エッセイ賞、2002年、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』で大宅壮一ノンフィクション賞、03年、『オリガ・モリソヴナの反語法』でBunkamuraドゥマゴ賞を受賞。06年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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