出版社内容情報
警視庁初代特高課長であり、終戦内閣の内務大臣を務めた著者が、五・一五事件、二・二六事件、リンチ共産党事件、日米開戦など「昭和」の裏面を語る。〈解説・黒澤良〉
内容説明
警視庁初代特高部長であり、終戦内閣の内務大臣を務めた著者が、警察官僚だからこそ知り得た情報をもとに、五・一五事件、血盟団事件、共産党リンチ事件、二・二六事件などのテロ事件や、満州事変、盧溝橋事件、そして対米開戦などの軍事と、揺れ動く「昭和」の裏面を語る。
目次
中国革命の根源地広州駐在
国民革命軍の北京占領前後
昭和動乱の導火線ロンドン条約
三月事件
満洲事変と十月事件
桜田門事件、血盟団事件、五・一五事件
昭和動乱の背景
激動の中に立つ特高警察
「三二年テーゼ」と、ギャング、熱海、リンチ事件
神兵隊事件
二・二六事件の前奏曲
二・二六事件秘録
北、西田と二・二六事件
大川周明と北一輝
軍部の政治的勢力台頭
西安事件と第二次国共合作の進行
宣戦布告なき日中戦争
米内内閣と七・五事件
第二次近衛内閣と新体制運動
太平洋戦争
終戦時の真相
巣鴨での取調べ記録
著者等紹介
安倍源基[アベゲンキ]
1894年山口県生まれ。1920年、内務省に入省、愛知県特高課長、遣外事務官としての上海勤務等を経て、32年、警視庁特高部長(初代)に就任。その後、警視総監、鈴木貫太郎内閣内務大臣等を歴任。終戦後、A級戦犯容疑者として逮捕されるが48年に釈放。58年、岸信介らと新日本協議会を創設し代表理事。その後、全国警友会連合会会長、東京都警友会会長を歴任。89年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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