内容説明
戦後社会を席捲した「左派でなければ知的ではない」という空気“革新幻想”はどのようなものだったのか。渦中を見てきた社会学者が自分史と交差させながら、膨大な文献と聞き取り調査を駆使して立体的に描き出す。第一三回読売・吉野作造賞受賞作。文庫版上巻には補論「昭和戦前期「左傾学生」の群像―統計的考察」を増補。
目次
1章 悔恨共同体と無念共同体(三島由紀夫が描いた都知事選;北一輝の弟;有田八郎と北〓(れい)吉)
2章 『世界』の時代(民主社会党と雑誌『自由』の不運;どれだけ読まれていたか;『世界』のアップ・アンド・ダウン;小春日和)
3章 進歩的教育学者たち(牙城・東大教育学部;教育社会学者との確執;どこかおかしい教育学;知識人の欲望と教育学支配)
4章 旭丘中学校事件(北小路昂と北小路敏;「おい!おっさん、早く書かんか」;皇国少年と平和・民主少年)
補論1 昭和戦前期「左傾学生」の群像―統計的考察
著者等紹介
竹内洋[タケウチヨウ]
1942年(昭和十七)、東京都生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、関西大学東京センター長、関西大学名誉教授・京都大学名誉教授。歴史社会学・教育社会学専攻。96年に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会)で第三九回日経経済図書文化賞を受賞。『革新幻想の戦後史』で第一三回読売・吉野作造賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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