内容説明
皇居周辺でジョギングを楽しむ女性が立て続けに襲われる。被害者にランナーである以外の共通点はなく、通り魔的な犯行と考えられた。皇居周辺は千代田署と半蔵門署で管轄を分割しており、一之瀬は同期の半蔵門署刑事課・若杉と共に警戒にあたるが、第三の事件が発生。女性タレントが襲撃された。二人は彼女の警護を担当する。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あすなろ
125
安定感から刑事を職業に選択したー一年たった今も自分が向いているかいないか分からない。そんなルーキー一ノ瀬のシリーズ第二弾。今回も引き込まれ、頁捲った。スターダムに上がれそうな女優のジョギングのガードから本格的にストーリースタート。読み手にはある種、滑稽で虚構の匂い漂う世界を一ノ瀬は真面目に迫っていく。彼を2冊見てきたが、案外、自分と変わらない心情であることに密かに驚いている。さぁ、3作目もまた読もう!2015/09/24
ゆみねこ
74
シリーズ第2弾。新米刑事一之瀬拓真も2年目。皇居周辺をランニングする女性が連続して襲われ、3件目は女性タレント。その警護を引き受けた一之瀬はタレントの周辺を捜査する。犯人探しより、取り調べのやり取りが面白くて一気に読めました。一之瀬の性格は今一つ好きではないですが、杏奈の強かさには驚かされました。2016/01/24
いつでも母さん
74
印象が薄かったのか、思いだせず再読。ハイハイ、モラハラの杏奈ねぇ・・実際モラハラって、微妙に狡猾で難しいよね(汗)で、一之瀬君の気持ちは分かるよ。が、次も頑張れ!良き先輩に恵まれて君は幸せなのだよ~堂場センセ、この一之瀬君の成長物語、次はどんな事件なのか楽しみにしてますよ。5月ですよね?忘れそう・・2015/04/01
KAZOO
70
このシリーズ第2弾です。東京のど真ん中の皇居近くで市民ランナーが通り魔的に襲われる事件を発端に、いろいろややこしい人間模様に巻き込まれていきます。予想したとおりに話は終わりましたが、結構人間の性格などがうまくえがけていて、それに対して若い刑事がどのように対応していくか、成長小説的な要素もあり楽しめました。2014/10/29
Tsuyoshi
65
一ノ瀬拓真シリーズ第2弾。最後に明らかにされていく被害者である女性タレントのモラハラぶりと自覚のなさが印象的。売れたモン勝ち的な芸能界でも実際こんな事は日常茶飯事なんだろうなと想像させられる。2018/10/11