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中公文庫
決定版 日本人捕虜〈下〉―白村江からシベリア抑留まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 454p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122059870
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C1121

内容説明

丹念な調査と史料踏破をもとに刊行された旧版に、その後の情報による補正を付した決定版。日本人捕虜の生きた姿を明らかにしつつも、感情論に流れず、システムの面から冷静に分析を加えた、特異なテーマを扱った第一級の歴史書。

目次

パイタ収容所の集団自決―ナンバーワン・サトウ出撃せず
再考・海軍乙事件―福留中将自決せず
ビカネール収容所に生きた人びと―ある韓国空軍英雄も
シッタンに散った日赤看護婦
日本軍前代未聞の集団投降―東部ニューギニア戦線の竹永隊
シベリア抑留―収容所群島に生きた日本人
太平洋戦場の日本人捕虜(南太平洋;中部太平洋;インド・ビルマ;敗戦前後)
総括

著者等紹介

秦郁彦[ハタイクヒコ]
1932年、山口県に生まれる。東京大学法学部卒業。ハーバード大学、コロンビア大学への留学を経て、防衛研究所教官、大蔵省財政史室長、プリンストン大学客員教授、拓殖大学、千葉大学、日本大学教授などを歴任。法学博士。93年菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

2
下巻は太平洋、ビルマ、インドとシベリアを含む終戦後の様子を記す。特記すべきは海軍乙事件。GF福留参謀長がセブ島のゲリラに捕まりながら栄転し、どころか天寿を全うしている事だ。上巻に書かれる多くの悲劇と、不時着→現地人による確保、まで流れは同様だが、ゲリラが正規軍ではないことと、出先で交渉解決した事によるという。しかしである。「あ」号作戦の機密書類がゲリラの手に落ちたことは事実で、海軍も確信していたであろう、と秦さんは根拠に基づいて推察している。改めて、海軍の仲間意識の強さに呆れる思いだ。2014/09/30

turutaka

0
下巻で一番心に刺さるのは「シベリア」だろう。このエリアだけは怒りで頁を捲る指が何度止まったことか。 関東軍、満州の地で捕らえられた者をシベリアで労働力として使うという非人道的行為。やはり共産主義は絶対にこの世に存在させてはならぬという思いを新たにした。 そしてそのソ連の行為より醜いのは、日本人俘虜を予め売り渡す算段をしていたと思われる陸軍の高級将校、即ち瀬島。本当に醜い。2021/09/27

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