内容説明
「九州で竹の花が咲いた」という奇妙な噂が耳にした吉左衛門は、自分の目で稲の様子を確かめるべく、西国へ旅に出る。そこで見たものは―。やがて訪れる享保の大飢饉をめぐる米相場の乱高下は、吉左衛門にとって大きなビジネスチャンスとなるか、破滅をもたらすか、人生最大の決断が待ち受ける。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。伝奇小説、警察小説、時代・歴史小説と、幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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財布にジャック
28
凄く良い話だなと思う反面、なんだかコツコツと努力をして成功する話とはかけ離れていて、手放しで絶賛は出来ないのかなと思いました。2022/08/24
BlueBerry
26
単行本で言うと「いのちの米」がこれで終わりです。楽しめたし後味も気持ち良かった。お勧めですね。5と6は舞台が変わるのでとりあえず保留です。2013/08/08
水無月
17
シリーズ第4弾。吉左衛門に今までに無い試練が訪れる。米が大凶作になると予想するも相場が意に反し高騰せずハラハラさせられた。少しずつ自分の夢に向かい突き進んで行く吉左衛門。これからどうなるのか楽しみ2022/05/08
ryo
6
吉左衛門、大活躍。何の為に金儲けするのか、答えが出て良かった。「自分にできることをすればいい」って、身につまされますね。「人助けをすることで、自分自身も救われる」っていうのも分かる。吉左衛門の周りには良い人がたくさん集まって、それも吉左衛門の人徳なんだなぁ。少しでも見習わなきゃ!2016/04/24
あんパパ
6
他の人の資金も預かって投資を行う。コンプライアンスの問題など現代にも通じる話題が豊富。一世一代の大勝負は息詰まるほど。ますます目が話せない。2013/11/25