出版社内容情報
「友人が消えた」と中学生から失踪届が出される。未成年からの訴えは受理できない。その真剣な様子にただならぬものを感じた高城は、捜査に乗り出すが……
内容説明
捜査一課から失踪課に来た協力要請。情報提供して消えた目撃者捜しだという。筋違いと主張する高城を制し、阿比留は法月と明神に捜査を命じる。時を同じくして、少女が失踪。友人が訴え出るものの、親族以外からの捜索願は受理できない。だが、少女の家族の態度に違和感を感じた高城は、醍醐と共に非公式に調べ始めるが…。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
278
前作から間があったので、キャラの把握にちと不安があったんだけど、杞憂に。今回のサブ主人公は醍醐だな。彼の元プロ野球選手としての恵まれた体格の内側に秘めた繊細なメンタルに、女性ファンならクラクラっとなること間違いなし。それにしても高城さん、もっと身体大事にしてよ。ご飯作りに行っちゃうよ(笑)!2016/12/29
つるちゃん0719
98
1人行方不明の中学生を追い、高城が奮闘。事件が交錯し、思いが繋がって行く。2018/09/17
冴子
85
東京往復したので、その間に読めちゃいました。シリーズだとわかっていたけど、一作目がなかったから、娘の事情を知らぬま読み進めました。二つの事件がなるほどこうつながるわけね。警察に対する壁の高いこと。後ろ暗いことがなければ、もっと協力的でもいいのにね。2018/01/30
ゆか
74
シリーズ2作目。1作目と比べ、失踪課のメンバー達&主人公のキャラがたってきた。こんな風にペアが変わっていく系でしょうか?何だか2時間ドラマに出来そうな内容で、ただの失踪人捜査ではなく、ハードボイルド系なのも手伝ってスルスル読めた。単品の話ですが、主人公の話は継続系なので、順番に読む事をお勧めします♪2018/06/04
Tsuyoshi
66
失踪課シリーズ第2弾。女子中学生の失踪事案が父親の会社を巡る殺人事案へと発展していく。冒頭から冷淡な親子関係かと思わせながらも事件の解明とともに娘への愛情溢れる父親像が露になる事に。高城と娘との関係性とも重なりを見せ胸熱くさせられた。態度に出さずとも子を思う気持ちは変わらないという事か。2018/09/21