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中公文庫
ドイツ第三帝国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050785
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C1122

出版社内容情報

第三帝国が目指した世界観や組織を第一級史料を駆使しながら多角的に分析、宣伝機構やナチス芸術などについても網羅した名作。

内容説明

ナチス・ドイツが目指した世界観や組織を第一級史科を駆使しながら多角的に分析、思想と行動はもとより、宣伝機構、ナチス芸術・文学などについても詳述する。公正な反省の立場から民族が集団化した第三帝国の要求と現実を精神的・心的・文化現象として論じた不朽の名作。ナチス問題入門書としても適した作品となっている。

目次

第1章 第三帝国(小市民ヒトラー;党の怡頭 ほか)
第2章 世界観(ユダヤ人とアーリア人;ヒトラーの反ユダヤ主義 ほか)
第3章 宣伝機構(民族の集団化;総力宣伝 ほか)
第4章 ドイツ精神の破壊(芸術の「一元化」;焚書 ほか)
第5章 テロ(基本権の破棄;「指導される経済」 ほか)

著者等紹介

グラーザー,ヘルマン[グラーザー,ヘルマン][Glaser,Hermann]
1928年、ニュルンベルク生まれ。エルランゲン大学などで文学、歴史学、哲学を学ぶ。ベルリン工科大学教授。ドイツ工作連盟会長。1964~90年、ニュルンベルク市の教育文化局長を勤める

関楠生[セキクスオ]
1924(大正13)年、静岡市生まれ。46(昭和21)年東京大学文学部独文学科卒業。54(昭和29)年より1年間ミュンヘン大学に留学。59(昭和34)年東京大学助教授、65(昭和40)年より1年間フライブルク大学講師。70(昭和45)年東京大学教授、85(昭和60)年東京大学名誉教授、独協大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

9
ドイツ人も、必ずしも心酔などしていない、むしろ低俗な俗物とも認識していたナチスの面々が、どうしてこれほどの大それたことが出来てしまったのか、不思議でならない。人間心理、集団心理の恐ろしさ、人間の持つ弱さ、嗜虐性に、空恐ろしさを感じる。全てをヒトラーに押し付けて済む話では決して無いはず。2014/06/28

tsubomi

7
2013.01.03-05.05: 1)ナチスがどういう国を目指していたか、ということについて書かれた本。人間が人間に対してここまで残酷になれるものなのか、と慄然としました。内容的には政治や軍事だけでなく音楽、美術、文学、宗教など様々な分野に及んでいて、興味深かったです。また、「勤勉で優秀なドイツ民族が単一民族として強く美しい国家を作る」ことを高らかにうたった文章が多く、現在の日本の政治家の発言にそっくりであることが恐ろしく感じられました。2013/05/05

Z

3
ナチスの歴史というより、文化や、制度の方に重点を置いて解説。検閲の組織をつくり、党の思想に合わない芸術は排除。ドイツの文化が停滞したと主張。法は無視され、裁判官にはナチスが送り込んだ専門家でもない人間が多数を占め、テロで異分子排除とやりたい放題。ナチ党の演説で、個人の自由より、党の原則に従うことがドイツを発展させると、今日本で言ったら、議員辞職必須な発言があり、こんなのに人々動かされたと思うと、ちょっとゾッとする。人々の側の反応があまり取り上げられてなかったので、他の本で補いたい。2016/01/04

VC

1
当時のナチスの思想が良く分かる本。まぁ今の感覚からいうと「狂っとる」としか言いようがありません2009/12/26

もふもふ

1
ナチスの血統主義やら膨れに膨れ上がった妄想など、とにかくナチスがやったこと全部について痛烈に批判している。思想を浸透させるための誘導や教育、文化の抑圧などが詳しく書かれていたのはよかった。とにかく量が多い。2009/12/10

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