中公文庫<br> 春の戴冠〈1〉

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中公文庫
春の戴冠〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 492p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050167
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

古典学者の「私」が語り出す幼なじみサンドロ(ボッティチェルリ)の生涯とフィレンツェの華やかかりし日々。巨匠の幻の傑作初の文庫化!

内容説明

メディチ家の恩顧のもと、祭りに賑い、楽しげなはずむような気分に覆われた花の盛りのフィオレンツァ。「私」と幼なじみのサンドロ(のちのボッティチェルリ)は、この日々が過ぎゆく人生の春であることに、まだ気が付いていなかった―壮大にして流麗な歴史絵巻、待望の文庫化。

著者等紹介

辻邦生[ツジクニオ]
1925年、東京生まれ。東京大学仏文科卒業。63年「廻廊にて」で第四回近代文学賞、68年『安土往還記』で芸術選奨新人賞、72年『背教者ユリアヌス』で第十四回毎日芸術賞、95年『西行花伝』で第三十一回谷崎潤一郎賞受賞。99年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

70
フィレンツェ憧れシリーズ。ボッティチェルリを主人公に、幼なじみの古典学者を語り手にした歴史小説なのですが、今のところ芸術家よりも、コシモやロレンツォのメディチ家の方が魅力的です。ロンドン、ブリュージュ視点の財務悪化やコシモの死で銀行業が衰退したあと、ロレンツォが強引に明礬の利権を確保するなど、経済史的な面も面白い。四巻本なのでこのあと雰囲気変わるかもですが、現時点ではキッチュさのない『へうげもの』という感じ。ちなみに1468年当時のフランス王はシャルルではなくてルイ11世なので若干まちがいも。2021/04/21

たかしくん。

32
この作品は日本人の書く海外の歴史小説なる珍しいジャンルだと思います。内容はボッティチェリの親友が語る、主人公とメディチ家を軸とした回想記。ルネサンス真っ盛りの「フィオレンツァ」、華やかな中にも陰が見え隠れする色調が、通奏低音またはアルペジオのように常に流れてます。そして、随所に現れる<神的なもの>のワード、たぶんこの作品の求めるものの一つかと思います。ふわっとした文章に見えて結構な重い内容で、まだまだ先は長そうですが、のんびりと読み続けます!2016/06/04

うた

14
春の盛りにあるフィオレンツァ。コシモからピエロを経て、ロレンツォの代へと移り行く花の都を古典学者のフェデリゴと画家のサンドロが歩いていく。商いが栄える都や女たちの賑やかな声、フェデリゴが会った様々な人々が現れては消えていき、一つの時代を内側から描いた見事な歴史小説となっている。2016/10/29

BIN

8
ボッティチェリの親友Pさんによる彼の回想録ではあるが、ルネサンス期のフィレンチェとメディチ家の盛衰を描いた作品になるのだろうと思われる。ボッティチェリはあだ名で作中ではサンドロと呼ばれる。花の都フィレンチェの華やかさとサンドロと語り手Pさんの仲の良さでほのぼのするものではあるが、著者のスタイルか哲学じみたた語り口です。2021/06/03

chang_ume

8
今まさに盛期を迎えようとする、フィレンツェ・ルネサンスを描く。どこを読んでもすばらしい。辻邦生の全体が現れているような。まずはフィレンツェの街の空気を感じたい。まさしくこれは、著者と読者が同じ街を訪れた旅の追体験。とりわけ本巻では、若きボッティチェルリによって〈神的なもの〉の現前とされる、新プラトン主義の教義が、フィチーノといった人文主義者の交流とともに描かれる。しかし皮肉にも、古典復興の熱気は、一方で繁栄の終わりを暗示する。サヴォナローラの影をひそやかに、しかしたしかな足取りで予感させながら次巻へ。2020/02/09

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