中公文庫
暮しの眼鏡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122049772
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

ミイハアを笑うものは、ミイハアに泣かされる。衣食住、風俗など、身近なできごとからユーモアとエスプリたっぷりに「世の中にもの申す」。〈解説〉松浦弥太郎

内容説明

ミイハアを笑うものは、ミイハアに泣かされる―衣食住、風俗など、身近なできごとからユーモアとエスプリたっぷりに「世の中にもの申す」。本当の豊かさとは?生活とは?時代をこえて私たちに届く、『暮しの手帖』初代編集長の随筆集。

目次

いわゆる家常茶飯について
求ム貸家但当方権利金無シ
ばからしき衣裳
未完成旅行案内
食えば極楽
日本国礼法改正草案
それがどうした
そこあげ国風物誌
アジケナイ人の処世術
サラリィガール十戒
千円札の文化的使用法
奇病パリ熱

著者等紹介

花森安治[ハナモリヤスジ]
1911年(明治44)、神戸市に生まれる。東京帝国大学文学部美学美術史学科卒業。46年、大橋鎮子と共に衣裳研究所(現・暮らしの手帖社)を設立し、雑誌『スタイルブック』を創刊。48年には『美しい暮しの手帖』(後に『暮しの手帖』に改題)を創刊し、没するまで同誌の編集長を務めた。72年、『一銭五厘の旗』で読売文学賞を受賞。自著を含め、装幀も数多く手がけている。1978年(昭和53)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

64
まずその皮肉に驚く。西洋文化や金儲け主義に対する反発。そのうえで日本人に合った暮しとは何ぞやと問いかけてくる。これは暮しの手帖のコンセプトそのものだ。まったくブレていない。文章が今となっては読みにくいスタイルだったが、心意気が伝わってきて面白かった。2017/03/03

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

16
『暮しの手帖』初代編集長・花森安治の戯作調エッセイ集。今ならお目にかからない味のある悪文というか、まるで坂本龍馬が乙女姉やんに宛てた手紙に野坂昭如と町田康を足して3で割った様な奇怪な珍文で昭和の日常茶飯事を書く。その為、厚い本でもないのに読むのに時間がかかった。ではつまらないのかと言えば決してそうではなく、再読に値する読む楽しみのある本である。退屈な時にひもといて拾い読みするのが相応しい感じ。2013/12/02

あんこ

15
書かれた時代は違うけど、花森さんの日常や社会への目の向け方がおもしろく、ところどころ共感。随所に散りばめられるイラストも可愛い。文体も硬いような気がしていたけど、読んでみるとリズミカルでとまらなくなりました。2015/02/13

meg

2
文章がきれい。 なんか辛辣かつ優しく的確な随筆。2023/03/25

どうしよう

2
再読。登録してなかったけど。美術館は散歩するところ、は少し分かる気がする。最後の松浦さんが本書のすべてを言い尽くしている。2014/09/26

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