出版社内容情報
「不敗神話」の中、虚しさに豪遊を繰り返す凱。「常勝軍団の総帥」に祭り上げられ苦悩する英治郎。その二人が誇りを賭けた対決に臨む!〈解説・関口苑生〉
内容説明
あらゆる格闘技大会で勝ち続け「不敗神話」を作り上げる凱。それでも満たされない虚しさに豪遊を繰り返す彼の肉体はいつしか蝕まれる。一方、弟子の格闘技トーナメントへの参戦を許した英治郎は、マスコミに「常勝軍団の総帥」と祭り上げられる。理想とは正反対の現実に苦悩する彼は、いまや頂上を極める凱と対決し、その事態に終止符を打つことを決断する。両者激突。果たしてその結末は。感動の完結。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道三笠市生まれ。その執筆範囲は、警察小説、ハードボイルド、アクション、伝奇小説、SF小説など幅広い。平成18年度吉川英治文学新人賞を『隠蔽捜査』で受賞。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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6
麻生が目指す空手と方向性が変わりつつある輝英塾の空手のそれを元に戻すべく、麻生は不敗の南雲に挑む。セコンドに仲嶺さんも加わり役者が揃ったところでゴング。麻生の古流の空手炸裂するも肘間接決められ、両者試合続行不能でノーコンテスト。仲嶺さんに空手、教わりたくなったよ。面白かった。2017/08/08
64
6
下巻読了。セーサンの猫足から踵を落とすところには、意味があったんだ、ってことを知った。今度、空手の先生に教えてもらおう2016/07/24
Masaru Yamada
5
二人の天才格闘家がそれぞれの思いと主張をぶつけ合うだけのストーリーですが、それが最高に面白い! さすが今野敏です☆ 希代のストーリーテラーでしか、引っ張れないですね! もちろん、いい意味で(笑)2012/10/21
matsu0310
5
☆☆☆格闘技(特に空手絡み)だと今野さん本気度2割くらいUPするよね。これも話・展開自体はフツーだが、いつも以上の「ネツ」が感じられ、面白いぞ2011/05/05
taniguchimas
3
金銭ばかりを求めていた凱の変化、空手を深める一方、団体の方向性に悩む英治郎、そして2人の激突、感動のクライマックス。一気読みの夜更かし必死。極めて面白かった。満足。2016/12/17