出版社内容情報
大塩の乱やモリソン号の来航など、切迫する内政と海防への対処を迫られる水野忠邦―。一方、西南雄藩は人材登用による藩政改革に着手する…。
内容説明
長期に渡って政権に君臨した徳川家斉がその生涯を閉じ、老中首座についた水野忠邦は、内政を立て直すために天保の改革を打ち出す。清の国がイギリスに全面降伏するなど、外患が深刻になる中、国政を憂える渡辺崋山に蛮社の獄が襲いかかる。
目次
序章 内憂と外患と
第１章 雄藩への道
第２章 水野忠邦の登場
第３章 天保の改革
第４章 幕政の混迷と忠邦の失脚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
26
民の苦しみを見て大阪町奉行に救済建言したが容れられず蜂起した大塩平八郎だったが、晒し首にされて謀反人とされた。水戸藩主徳川斉昭は将軍家に邦が危ないと意見書。徳川慶喜の父、徳川斉昭も国を動かしてていた一人なんだなぁと実感。イギリスから密売された阿片が中国で流行、日本でも中国侵略を狙うイギリスに危機感。天保の改革。将軍様のお体に色々と難あり、老中など周囲が国を担っていた時代だけど、相変わらず飢饉多し。この頃から少しずつ行く末に変化が起こり始めるようで、幕末はドラマとセットで学習していきたい。2021/09/06
ROOM 237
12
昔の言葉遣いが難しい…己のポンコツ具合がもどかしいがせっかくこの時代まで来たのでもうひと頑張り。いつものwikiに加え小学生向けの箇条書き&表が分かりやすく書いてあるサイトも見てメモを書き書き読み進む。分かったことは…浮世離れした11代目将軍家斉さんの負の遺産の皺寄せをなんとかしようとした老中水野忠邦さんが、なぜか金食い行事の日光社参を行ったり海防基地の為に土地没収しようとしたら領民が反発→上知令撤回で自分もクビになり天保の改革もおしまい。この年代で省かれている事をもう少し詳しく知りたいので調査後に幕末へ2020/07/02
ふろんた
4
水野忠邦による天保の改革。2014/09/22
greenman
3
水野忠邦と天保の改革。幕府の威信と権威をたかめようとしたが、失敗した。混乱する日本と外国の恐怖。2011/11/13
